『ようこそ亡霊葬儀屋さん』〜死者と生者を結ぶ人〜

永遠の魂

幽霊と生者をつなぐ葬儀屋さん

『ようこそ亡霊葬儀屋さん』という、幽霊が見える葬儀屋さんが主人公のマンガを読みました。

「死は常に貴方の隣にいる 悔いなく人生を全うできる人間がこの世にどれほどいるだろうか」

そのような言葉から始まるマンガです。

誰にも例外なくやってくる死を前にして、人はやはり多かれ少なかれ人生の中で後悔していることや、やり残したことを抱えているものですよね。

幽霊が見えてしまう葬儀屋さんのところには、そんな後悔を抱えた幽霊がやって来て、最期の願いをかなえてくれるように頼みます。

葬儀屋さんは、生者と死者をつなぎ、どちらも幸せにするのが自分の役割だと言って、その人たちを救っていくというストーリーです。

人は亡くなっても死なずに生き続ける

生きているときに相手に伝えられなかった本当の思いは、普通はそれを伝えたくても肉体がなくなってしまえばもう伝えることはできません。

人は死んで幽霊になってしまえば、生きている人と話をすることはできなくなりますし、死んでもまだ自分は存在して生きているんだということも分かってもらえません。

しかし、人は亡くなったからといって記憶や感情や意識がなくなってしまうわけでもなく、消え去って消滅してしまうわけでもありません。

幽霊というと不気味で怖い感じもするかもしれませんが、実際に人は死んだ後も霊として生き続けていて、自分の個性を保ったまま、変わらずに存在しているのです。

その意味で、人は死ぬことはありません。ただ肉体がなくなるだけで、生き続けていくのです。それはフィクションや作り話ということではなく、まさに事実そのものなのです。

人は悲しみから立ち上がり、今度は救う側になる

亡くなった側と残された側の間に立って、その両者をつないでいるのがこの葬儀屋さんです。

一人ひとりの人生には物語があり、家族や友人との別れ、人が人を思う気持ちには涙を誘われます。

あの世でまた会えることを思えば、永遠の別れではないとは言え、やはりそう簡単には立ち直れないほど悲しいし、寂しい。

それでも、葬儀屋さんに救われた生者たちは、今度は自分たちにできるやり方で生き始め、人々に寄り添い、救う側になっていきます。

そして、見えないものが見えてしまうのは良いことばかりではなく、それにより不幸な辛い人生を送ってきたことも葬儀屋さん自身から語られます。

全3巻のマンガですので、もしよければみなさんもぜひ読んでみてください。

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