魂の器が広がるとき

愛の実践

魂の進化とは魂の器が広がること

私たちがこの世に生まれてくるのは魂の進化、成長のためです。そして、魂の進化とは何か。それは魂の器が広がることです。

魂の器が広がるとどうなるのか。より多くの人たちを愛で包み込んでいけるようになっていきます。相手がどんな人であっても、その存在を受け入れられるようになっていきます。それは魂の認識力が広がるということです。

どんな人であっても、それぞれの個性や役割は違えども、同じ神の子であると思ったとき、すべての人に対して愛おしさが生まれてくるのではないでしょうか。

それは人間だけではなく、動物や植物であっても同じで、神の子としてともに生きている仲間であり、兄弟姉妹、家族のように感じられてくるものです。

家族というのは血のつながった人や縁のあった人だけを言うのではなく、深いところで見れば、誰であってもその内側に同じ愛のエネルギーが流れてつながっている神の子であり、地球に生きているすべての存在が家族です。

愛の実践を通して広がるもの

認識力というのは自分の思いが及ぶ範囲であり、自分が抱えている世界そのものです。魂の器が広がれば広がるほど、自分の抱えている世界が大きくなっていきます。

それは何もしないでそのようになるのではなく、何もせずにただ思っているだけでは魂の器は広がりません。それは行いを通して広がっていくもので、愛の実践がないと大きくなりません。

実践とは行動であり、上手くいくことばかりではなく、行動には失敗がつきものです。しかし、その失敗の中にこそ最大の学びが隠されていて、自分の至らない部分に気づくチャンスでもあります。自らの未熟さを知ることは、時には苦しみもあるかもしれないけれども、それによって魂の器がまた広がっていく。

魂とは愛のエネルギー体

魂というのは愛のエネルギー体であり、愛の思いで愛の行いをなせばなすほど、大宇宙から愛のエネルギーが与えられてエネルギー量が大きくなっていきます。

それは波長同通の法則によって、波長同通の法則というのは似たようなエネルギーは通じ合い、引き寄せ合って大きくなるという法則ですが、宇宙の愛に通じる思いを持てば持つほど、愛のエネルギーが宇宙から流れ込んでくるのです。

よく子供のころにお祭りなどに行くと、屋台の中で綿あめを売っているお店があったりして、店主が割り箸のようなものを入れ物の中でクルクル回していると、白い綿あめがどんどんくっついて大きく膨らんでいく様子を面白く眺めていたものなんですけれども、あれと一緒で、魂というのも愛の実践をしていると宇宙の愛のエネルギーを引いてどんどん大きくなっていきます。

つまり、それは魂のエネルギー量がどんどん増えていくということです。愛の思いと愛の行いが一体となって人々の幸せのために生きていれば、ますます愛のエネルギーが引き寄せられて、魂のエネルギーが大きくなっていく。そして、それによってさらに多くの人たちを幸せにしていくエネルギー源にもなっていく。

愛の実践がないと魂の器が広がらないというのは、結局のところそのような意味でもあって、割り箸をくるくる回さないと綿あめが大きくならないように、実践がないと自らの愛のエネルギーも大きくならないということです。

一人でも多くの人が愛に立ち返るように

愛の実践とは特別なことではなく、一人でも多くの人を幸せにしていくことです。一人でも多くの人を愛に立ち返らせていくお役に立つことです。それは神の子としての本来の自分自身に気づいてもらうお手伝いであり、ともに愛に生きようという呼びかけでもあります。

人間は本質的に自分たちが何者であるのかを知らなければ、本当の意味では幸せにはなれません。

この世をどれだけ楽に生きられるかということが人間の幸せではなく、この大宇宙の中で自ら自身がどのような存在として生み出されたのかに気づき、大宇宙の愛の摂理の中で愛に生きることが本当の意味での人間神の子の幸せです。

どれだけ多くの人たちにそのような気づきをもたらし、ともに愛に生きられるか。その愛の実践行動こそが、魂の器を広げることに結果的にそのまま直結しているのです。