あの世に持って帰れるもの

この世とあの世

この世で肉体をまとって生きる時間はたった数十年に過ぎません。人生色々あったとしても、終わってみれば本当にあっという間です。

その時が来たらこの世に執着せず、地上で築いた財産や地位は捨てて、残していく家族や友人たちとも別れて、思い残すことなく、未練なく本来の世界に帰っていくことです。

私たちがあの世に持って帰れるのは心の思い出だけです。生きているときに何を思い、何をしたのか。それは「想念帯」と呼ばれる自分の意識の領域に記録されて残ります。それ以外のものは何もあの世には持って帰れません。

この世とあの世で言えば、あの世のほうが圧倒的に幸せな世界であり、この世とは比べ物にならないほどの安らぎと美しさに満ちているのがあの世の世界です。

この世での今回の人生を誠実に生ききったら、さっさと本来の世界に帰る。それくらいサバサバした気持ちで人生を終えていきたいものです。