谷口雅春の転生輪廻
日本の宗教家である谷口雅春(1893〜1985年)は「生長の家」の創始者です。
その著作は400冊以上にもなり、主著である『生命の実相』は通算1,900万部を超えています。
その教えにより数多くの人たちが救われてきたわけですが、ご本人はすでにこの世での人生を終えて、あの世の八次元の最上段階である太陽界に帰られています。
谷口雅春の魂はどのような転生輪廻をされているのでしょうか。
日本神話の神である伊邪那岐命(紀元前8世紀頃)
日本神話において天地開闢のときの七代の神は総称して「神世七代」と呼ばれますが、その第七代の男神が伊邪那岐命です。
伊邪那岐命は、妻である伊邪那美命と共に日本の国土の国生みと神生みを行いました。二人は日本列島の島々をつくり、様々な神々を生み出したと言われています。
そのようなことが神話として残っているわけですが、決して架空の物語的な存在ではなく、伊邪那岐命は紀元前8世紀頃に九州に生まれていた実在の人物です。
今となってはかなり時代が経っているので、神話の登場人物のように捉えられていることも多いかもしれませんけれども、その当時実際に地上に肉体を持って生きていた人です。
そのときに伊邪那岐命と伊邪那美命の子どもで長女として生まれたのが天照大神です。天照大神も同じように実在の人物です。
ローマ時代の哲学者プロティノス(204〜270年)
谷口雅春の魂は、日本の国づくりのために伊邪那岐命として地上に生まれた後、ローマの哲学者プロティノスとして地上に生まれています。
プロティノスは新プラトン主義の創始者です。
プラトンによって提示された現象界とイデア界という二元的な世界観に対して、プロティノスはそれを受け継ぎながら、万物は究極の実在である「一者」、すなわち神から流出したものであるという「流出説」を唱えました。
生長の家の創始者、谷口雅春(1893〜1985年)
伊邪那岐命やプロティノスは谷口雅春の過去世であり、その後、近年日本に生まれて生長の家の創始者となりました。
谷口雅春の代表的な著作として、最初にも触れましたけれども『生命の実相』という書籍があり、それは自動書記で書かれたものだと言われています。そのときにあの世から霊的な指導をしていたのが天御中主神です。
天御中主神は日本神話に登場する天地開闢の神の一人であり、造化三神の一柱とされていますが、もちろん実在の人物であり、約2,800年前に九州に生まれて日本の国づくりを行いました。
天御中主神もあの世では八次元の最上段階の太陽界にいらっしゃいます。
生命の実相とは人間が神の子であるということ
谷口雅春の教えの根幹を成している生命の実相とは、人間とは神の子であり、神の実体そのものであるということです。
私たちの真実の姿は永遠不滅の生命であり、その本質は神と同じであるということを説かれています。
人間が神の子であり、その実相は光り輝く自分であり、光そのものであるということを悟れば、この世の現象界においても幸福になるという教えです。
そして、世界は光と闇、善と悪というような二元対立ではなく、万物は神の光を根源とし、本来悪や闇はないという光一元の光明思想も説かれています。
また、各宗教については「万教帰一」であり、神道やキリスト教、仏教などは神に帰一し、根本においては一致していると言われています。
実際、世界的な各宗教は、神近き偉大なるメッセンジャーによって様々な角度から神の教えが語られたものです。本来は同じ神の教えであり、まさに万教帰一なのです。
同じ生命体としての個性や役割がある
このように見てくると、プロティノスの流出説も谷口雅春の生命の実相も、つまるところ同じ教えを説いていることが分かるのではないでしょうか。
もちろん、肉体に宿る魂のエネルギー量は限られたものであり、魂の中でどの部分を引いてくるかはその時々によって異なります。
しかしながら、生まれる時代や場所が変わっても、同じ生命体としての個性や役割というものが一貫してあるようにも感じられます。
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