この世に生まれてくる目的
私たちが地上に生まれてくる目的の一つはそれぞれの魂修行です。
しかし、それだけではなくて、もう一つの目的があります。
それはこの世界を「ユートピア」にすることです。
ユートピアというのは、元々トマス・モアによって書かれた本に出てくる理想社会のことです。
日本語では「理想郷」とも言われ、この世の現実に存在している社会に対して、実際には存在しない理想的な社会だと言われています。
しかし、ユートピアは存在していないというわけではありません。
それは実際に存在している世界なのです。
それがどこに存在しているのかというとあの世の世界です。
ユートピアはあの世の高次元世界に現にある
ユートピアはあの世の高次元の世界に実際に存在しているものです。
そこは人々の心が調和し、互いに愛し合い、尊敬し合って生きている世界です。
そこでは人々の間に憎しみや争い、不信感などはなく、それぞれの個性を認め合い、励まし合い、協力し合って生きています。
常に自分自身を磨く努力を怠らず、いかに人々を幸せに導けるかを常に考え、何よりも神の御心を自らの心とし、神のために生きている人たちが住んでいます。
一言で言えば、愛と優しさと信頼に満ちた世界です。
そのような調和をされた理想的な世界をこの地上に実現するということ。
この世に生まれてくる目的は、個人の魂修行ということだけではなく、そのような世界をつくることでもあるのです。
すでに天上界にある世界をこの世に反映させて、神の子として幸せに生きられる世界を三次元の世界に実現させていくということです。
一人ひとりの心の調和がユートピアを生む
あの世の高次元世界にある、そのような非常に調和された世界がどのようにして生まれているのかと言えば、それはそこにいる人たちの心が非常に調和されているからです。
自らの外側にあるものをうまく整えて、均整の取れた世界をつくり、仕組みを整えているということではなくて、そこにいる人たちの心が愛に満ちていて、心が幸せに満ちていて、それが心の外側に反映されることで、大いに調和された世界が現れているのです。
つまり、出発点はそれぞれ一人ひとりの心であり、個人個人の心の調和であるということです。
ユートピアとは一人ひとりの心の中にあるものであって、神の子の心の調和度によって外側に反映されて現れてくるものです。
一人ひとりの心が愛に満ちていなければ、そこに現れてくる世界や社会は決してユートピアとはなりません。
人々の心が愛にあふれ、非常に調和された上で、それによって神の御心を我が心とした理想的な社会や国家、制度というものが地上に実現され、具現化されていくことでこの世がユートピアとなっていきます。
多くの神の子たちが幸せに生きられる世界を
私たちが転生輪廻を繰り返しながら何度も地上に生まれてくるのは、もちろん個人としての魂の課題に取り組み、愛とは何かを学び、人生を通して愛を実践していくこともそうですが、それだけではなく、地上をユートピアにすることも目的の一つであるということです。
そのような素晴らしい世界を地上につくり出すことにより、多くの神の子たちがありのままの姿で幸せに生きられるし、また、そこに生まれてくる多くの人たちもまた地上を縁にして、魂としてのさらなる進化が促されていく。
この世に生まれてくるというのは、決して自分のためだけにあるのではなく、地上にユートピアをつくるという目的もあるということなのです。
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