念には力がある
念というのは私たち人間が発している思いそのものです。
念には力があります。
その念の集中によって創造する力もあれば、破壊する力もあります。
また、念というのは電波のように飛んでいくものなのです。
思いを向けた方向に飛んでいくものであり、その対象や相手に対して何らかの作用と影響をもたらします。
念というのはそのような方向性を持ったエネルギーの固まりです。
念によって精神的、肉体的に多大な影響を受ける
人が念を受け続けている状態になれば、やはり精神的にも肉体的にも影響が出てくるのです。
それが善い念であればいいですけれども、悪い念を受け続けることになれば、調子が悪くなって、頭が痛くなったり、体調不良になったりすることもあるわけです。
有名人などは有名になればなるほど本当に大変だと思います。
ファンはもちろんですが、それだけではなくアンチと呼ばれる人たちまで、数多くの人たちから様々な念が四六時中飛んでくるわけですから、大変な影響を受けるわけです。
実際問題として、すべての念をそのまま受けていたら、間違いなく不調和な状態になっていくでしょう。
波長同通の法則
そのときに知っておきたいことは、念というのは同じ波長のものでないと通じ合わないということです。
それは「波長同通の法則」と言われますけれども、波長の合うものは引き寄せ合い、波長の合わないものは反発し合うという法則です。
磁石のようにくっついたり、離れたりする性質が念にはあるわけですね。
それを具体的な日々の生活に落とし込んでみると、常日頃から悪いことばかりを考えている人というのはやはり他人からの悪い念を受けやすいのです。
しかし、常に心をピカピカに磨いて善い念を発している人というのは、悪い念が飛んできても直接当たらずに磁石で反発するように跳ね返っていくのです。
そのような心の法則があります。
悪念には善念で対する
ですから、悪念に対しては善念で対するということです。
心正しく生きている人に対して、その人を傷つけるための批判や非難をしたり、悪口を言ったりすれば、その悪念はその本人に返っていくことになります。
悪念が跳ね返ってきて、その人自身が不調になっていきます。
ただし、心正しく生きている人であっても、向けられた批判や非難、悪口に対して自分も同じように相手に対して批判や非難をし、悪口を返すのであれば、自ら毒を食らったことになります。
そのようなことをしていれば、自分がだんだんと不調になっていくのであります。
批判をされたときには、自分に非がある場合はやはり改善しなければいけませんが、そうでない場合はやり返すのではなく、しっかりと耐えて、謙虚にますます心を磨いていくようにするのです。
それによって向けられた悪念は結局、発した本人へ返っていきます。
そのような対処法で対応するということです。
善いことをすれば巡りめぐって自分に返ってくる
そして、もう一つ忘れてはならないのは、悪念が本人に返るように、善念も善念を発した本人に返るということです。
それは「情けは人のためならず」と言われる通りであります。
人に対して善いことをすれば、それはいつか巡りめぐって自分に返ってくるのです。
それがこの宇宙を貫いている法則であります。