袖振り合うも他生の縁〜懐かしさを覚える魂の香り〜

永遠の魂

「袖振り合うも他生の縁」という言葉があります。

その意味は、道を歩いているときに見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことであっても前世からの因縁によるということです。

つまり、たとえどんなに些細に思えるような出会いや交流であったとしても、その人と過去世の中で縁があり、今の人生の中でも改めて接点を持ったということ。

人との出会いや関係というのは、今世に限らず過去世からの見えない糸の中でつながっているものであり、そこに偶然はありません。

たまたまなのではなく、そこには目には見えない縁があるということです。

仕事や日常生活の中で初めて会うような人たちであっても、本当は初対面ではなく、長い魂の歴史の中で縁があって今、改めてまた出会っているのです。

これだけたくさんの数えきれないような人たちが地上に生まれている中で、一生関わることのない人たちが大半ですよね。

その中で、互いに面識を持ち、接点を得たというのは本当にありがたいことであります。

それがどのような縁であれ、ありがたく感謝し合うものであります。

縁とは互いに成長し合い、善なる影響を与え合い、協力し合い、助け合うためのつながりであります。

傷つけ、攻撃し合い、互いに不幸になるためのつながりではありません。

たとえ過去世のどこかでそのような関係性だったことがあったとしても、今回はともにそれを乗り越えるための出会いであります。

無駄な出会いやつながりというのは一つもありません。

今これを読んでいるあなたであっても、私と縁がなかったはずがありません。

縁とはそういうものであります。

私たちは数十年だけの命を生きているわけではないのです。

数えきれないほどの転生輪廻を繰り返し、あの世からこの世へ何度も何度も生まれ変わってきては永遠の命を生きている魂であります。

その魂の懐かしさというもの。

顔馴染みの人に久々に会ったら「懐かしい」という感覚になりますよね。

縁というものには、その懐かしい魂の香りが含まれているものなのです。

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