裁かない人に幸せがやってくる

裁かない人に幸せがやってくる

知らず知らずのうちに人を裁いていることはありませんか。

「あいつが悪いんだ」

「あいつのせいだ」

「あの人は自分よりも下だ」

「あの人にはこんな悪いところがある」

このような思いを持ち始めたら、幸せからは遠ざかっていると思ったほうがよいのです。

なぜなら、これらは愛の方向とは反対の思いだからです。

まずは自分の中に裁きの思いが出ていることに気づくこと

幸せとは愛の方向に生きることです。

愛の方向とは、人を生かし、育み、赦すようになることです。

分かち合うことでもあります。

しかしながら、人間生きている限り、裁きの思いがふと入り込んでくるものです。

自分の中にそのような裁きの思いが出てきたときには、まずは裁いている自分に気づくことです。

裁いていることに気づき、自分自身を一度見つめ直すことです。

次は裁きの思いを正すこと

そして、裁いている思いを正すことです。

「あいつが悪いのではない。自分にも悪いところがあった」

「あいつのせいではない。自分に落ち度があった」

「あの人は下なのではない。自分よりも優れている点がたくさんある」

「あの人にはこんな良いところもある」

日頃からこのようなことを続けていると、仮に自分が裁きの思いを出すことがあったとしても、すぐに反省しやすくなってきます。

より深い愛の思いへ転換していくこと

慣れてきたら、裁きの思いを正すだけではなく、今度はプラスに転化していくこともできます。

「あの人の良さをどうしたら引き出せるだろうか」

「あの人の優れている点を生かすために、自分にはどんなことができるだろうか」

「あの人の足りない部分を自分が補おう」

このように良い方向へ、より深い愛の方向へ思いを転換していくことができるようになってきます。

人を裁くのは自己保身の表れ

裁くということは、自己保身の表れです。

自己保身とは「自分は正しい」、「自分は間違っていない」と自分を守る気持ちです。

そのような気持ちがあるときは謙虚さがなくなっています。

何歳になったとしても「まだまだ自分にも学ぶべきことがある」と素直に自分の至らなさを受け入れることが大切なことです。

どんなに大人になったとしても、どんなに多くの経験を積んだとしても、完璧な人など一人もいないのです。

互いに生かし育み、赦し合いながら愛の方向に生きると、幸せがやってくるのです。