水は高きから低きに流れていく
この大宇宙を貫く普遍的な法則のことを「法」と言います。
それは、「神理」とも言われますけれども、大宇宙の神によって定められているものです。
法とは何でしょうか。
漢字は自然をかたどってつくられております。
法という漢字を見ると、「氵(さんずい)」に「去る」と書いてあります。
つまり、氵は水ですので、水が去るという姿を表しているわけです。
水は低いところへ向かって流れていきます。
そして、一箇所に留まることがありません。
それは自然の理であり、一つの秩序になっています。
もし、低いところから高いところへ水が流れていくようなことがあれば、それでは秩序が乱れてしまうことになるわけです。
法とは、水が低きへ流れていくことに象徴されるように、正しい秩序であり、理であり、法則であります。
人間は自然の理の中で生きている
私たち人間も自然の一部であり、自然の理の中で生きている存在です。
それから離れた生き方をすれば、その反作用により苦しむことになるわけです。
たとえば、心に様々な執着を作り、妬みや愚痴、怒りなどが多くなれば、それが苦しみの原因となります。
水が流れを止めて一箇所に留まったとき、そこは淀みとなり、汚れていくようなものです。
水は流れているから澄んでいるのであり、私たちの心もそれと同じなのです。
心に執着を持たず、清らかに生きていれば、そこに苦しみが生まれるようなこともありません。
秩序とは循環であり、調和である
秩序というのは、別の言い方をするならば、循環や調和ということです。
宇宙は神の愛により循環し、調和が保たれています。
水も低きに流れていった後、その一部が蒸発して気体となります。
そして雲となり、雨となって地上に降り注ぎ、また低きへ流れていくのはみなさんご存知の通りです。
このようにして循環することで、秩序というものが生み出されて、調和しているのです。
その秩序や調和に反する波動を発したとき、それは自分に跳ね返ってくることになるのです。