あらゆるものは心の中から生み出される
世の中のあらゆるものは、すべて人の心の中にありました。それらは人間の心の中で思い描かれ、それから外に現れたものです。
たとえば、電車や飛行機なども今では当たり前の移動手段ですが、昔であればそのようなものはなく、何時間もかけて歩いたり、船で何か月もかけて海を渡ってきたり、そのように多くの時間と労力をかけないといけない時代もありました。それが今では、地球の裏側に行くのにも、飛行機でわずかな時間で到着することができるようになりました。
電車や飛行機も人間の創造力が生み出したものです。もっと効率的に短い時間で遠くまで移動することはできないか。そのような問題意識を持った人の思いが膨らんでいくにつれて、あのような乗り物ができてきた。
目に見えるものであれ、そうでないものであれ、最初のきっかけは人の心の中の思いであり、それが現実なるものとして社会に現れてきている。そのようにしてすべてのものがつくられてきました。
神の子には神と同じ創造力が与えられている
人の心は何を思い描くことも許されており、神につくられたときより、私たちには神と同じ創造力が与えられています。
では、なぜそのような創造力というものが神の子である私たちに与えられているのでしょうか。それを考えてみたいと思うのです。
創造の喜び、そして神の子としての偉大さの実感
その理由というのは、まず一つには、創造の喜びを味わってほしいと思われているからではないでしょうか。この大宇宙をつくられた神にとって創造できないものなどありません。であるならば、神の子である私たちも、神ほどではなくとも、様々なものをつくり出すことができるはずです。
神の子として、心の中で思ったことが具現化できると、そこには達成感も伴いますし、そのようなものを生み出せるという自信にもなります。神の子としての偉大さ、素晴らしさを実感できるように、神はそのような創造力を神の子たちに与えているのではないでしょうか。
どのような目的で創造力を使うと大きな喜びになるのか
そして、二つ目としては、その創造力をどのような目的で使うと大きな喜びになるのかを学んでほしいと思われているのではないか。
神の子である私たちはどんなものでも生み出せるとはいえ、自分だけのためにつくるものと、多くの人々のためにつくるものとでは、その価値の大きさは違うと思うのです。自分のためではなく、他の神の子たちのために創造力を使ったほうが喜びは大きくなるのではないか。
電車や飛行機というのも、たくさんの人々にとって役立つものであり、多くの人々の幸せに貢献するものです。そうなると、人々からの感謝の思いも大きくなり、それを生み出した本人にも多くの幸せが返ってくるようになります。自分のためだけに使うよりも、大いなる喜びが感じられる。そのように、お互いがお互いのためにその力を使ってほしいと願われているのではないか。
そうすることですべての神の子たちが幸せになることを望まれている。そのように、神の子たちが幸せになっていくための一つの方法、手段として創造力というものが与えられているように思うのです。
神の子としての自覚と、より多くの幸せの実現のための創造力
ですから、まとめると、創造力というものによって神の子としての偉大さ、素晴らしさに気づいてほしい。そして、その創造力の使い道というものが、いかなるものであればより大きな、多くの神の子たちの幸せにつながるのか、それを学んでほしい。
神はそのように思われて、神の子たちに自分と同じ創造力を与えられているのだと思います。