幸せの種をまく

あらゆる物事には、必ず「原因」があります。

その物事が現れるための理由があるということです。

例えば、風邪をひいてしまいました。

どうして風邪をひいてしまったのでしょう?

「最近仕事が忙しくて睡眠時間があまり取れていなかった」
「栄養のある食事を取れていなかった」
「気温が急に下がって、身体を冷やしてしまった」
「周りに風邪をひいている人がいる」

このようなことが原因となり、風邪をひいてしまうことにつながるわけです。

言われてみれば当たり前のことですよね。
当たり前過ぎて、なんとも思わないかもしれません。

しかし、私たちの人生というものが、原因と結果の繰り返しでつくられていることは間違いありません。

そのことに気づいたとき、新たな人生が始まるのではないでしょうか。

別の言い方をすれば、自分の人生は自分でつくっていけるということです。

私たちには自由意志というものが与えられています。
自由に思い、自由に行動できる力です。
これは誰からも侵されることのないものです。

「心の王国」という言葉もあるように、自分の心は誰からも干渉されるものではありません。

「自分の今いる環境は自分で選んだものじゃない」
「○○さんのせいで、私の人生はこんなふうになってしまった」
「こんな親のもとに生まれてこなければ、もっと違う人生だったはずなのに」

そう嘆く人もいるかもしれません。
しかし、今のあなたの人生を形作ってきたのは間違いなくあなた自身です。

あるとき、別の選択肢も選べる状況の中で、私たちは今の人生につながる原因を選び取って生きてきました。

生まれてくる前に、両親も自分で選んで、お互いに約束をして生まれてきます。
どんな家庭環境なのかも承知の上で、その家庭に生まれてくるのです。

どんな人生、生き方であったとしても、正解や不正解ということはありません。
自らの自由意志をもって、自分の思ったこと、やったことにはきちんと自分で責任を持ちましょうということでもあります。

「まいた種は刈り取る」とも言われます。

幸せな人生を送るのであれば、幸せの種をまくということです。

幸せになる原因を作っていくということです。

それは、そんなに難しいことではありません。

まずはあなたの隣にいる人を笑顔にしましょうということです。

自分が幸せになりたいなら、まずは他の人を幸せにすることから始まります。

そして、他の人を不幸にしないことです。

不幸の種をまけば、不幸の実がなるのです。
その実を食べることになるのは、あなた自身なのです。
自分のまいた種の責任は自分で取らなければなりません。

幸せな未来に向けて、幸せな原因を作っていくこと。

その原因と結果の連鎖の中で、私たちは必ず幸せになっていくように創られているのです。