幸せになる方法は愛の実践をすること
幸せになるために必要なことは何だと思いますでしょうか。それは、他者の幸せのために「愛の実践」をすることです。
自分のしたことが自分に返ってくるという「原因結果の法則」というものがありますけれども、他者を幸せにすればその幸せが自分にも返ってくることになります。
愛の実践などと言うと、なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、全然難しいことではありません。人の幸せのために自分にできることをする。シンプルに言って、それが愛の実践です。
たとえば、隣近所の人たちに会ったら笑顔で挨拶する。落ちているゴミがあれば拾って捨てる。困っている人がいたら助けてあげる。そんなふうに、私たちが他の人々の幸せのためにできることは数多くあります。
しかし、愛の実践が大切だからと言って、無理やりにそれをやっても長続きしません。自らの内側からそのような思いが湧き出てこなければ、そのうちモチベーションが下がってきて、「全然何の意味もないじゃないか」と結局やめてしまうことになります。
自分を知らなければ人には尽くせない
愛の実践をするには、いくつか必要なステップがあると思うのです。
まずは自分のことを知り、自分をつくらなければなりません。自分にはどんな得意なことがあるのか。どんなことで人のお役に立てるのか。自分を知らなければ、人に尽くすことはできないのです。
また、たとえば、不幸のどん底にいる人が他の人を幸せにしたいと思ってもなかなか難しいですよね。人のことになんか構っていられる余裕がないという感じだと思うのです。自分のことで精一杯という状態では、まだ自分づくりができていないということです。
自分を知るためには、反省というものも大切です。生きていれば色々な失敗もしますよね。そのときに、失敗した原因が何なのか。そして、その修正点、改善点まで見つけることが本当の意味での反省です。
感謝の気持ちが愛の実践につながる
愛の実践のためには自分づくりだけではなく、もう一つ必要なものがあります。それは「感謝」というものです。
この感謝というのはどこからやって来るのでしょうか。それはすでに自分に多くのものが与えられていることに気づくところからやって来ます。たいがい、私たちは文句を言いがちですよね。「自分は全然恵まれていない」と。「他の人はあんなに恵まれているのに、自分はなんでこんなに悪い条件なんだろう」と。
それはいかに今の状態で与えられているものがたくさんあるかに気づいていないだけなのです。
たとえば、毎食ご飯が食べられることだって、そのお米を育てる人がいて、それを運ぶ人がいて、お店でそれを売る人がいて、といったふうに多くの人たちのおかげでお米を食べることができるわけです。
そのようなことに感謝を感じられるようになると、今度はお返しがしたくなるのですね。そのお返しがしたいという気持ちが愛の実践につながるのです。これだけのものを与えられているのだから、自分も誰かのために何かしたい。そういう心持ちが生まれてきます。
ですから、いかに与えられているかを発見することがとても大事なことだと思います。
愛の実践から幸せの循環へ
幸せというのは棚ぼたのようにはやって来ません。自分を知り、そして、いかに与えられているかに気づくことです。
その感謝から愛の実践が生まれ、幸せというものは循環していくのです。