各宗教の神々は地球を預かる仲の良い指導者たち

宗教

神とは何か

「神とは何か」という疑問は、人類が長い歴史を通して追い求めてきたものです。「神」という言葉を調べてみると、信仰の対象として尊崇、畏怖されるもの、人間を超越した存在だと言われています。

神とは、私たちを超えた、偉大な存在として捉えられているのが一般的です。

一神教の神と多神教の神

各宗教で神はどのように捉えられているのでしょうか。

たとえば、キリスト教では、万物の創造主が神だと言われています。そして、イエス・キリストが父なる神と呼んだのはヤハウェと呼ばれる存在です。ユダヤ教においても、ヤハウェを唯一神としています。また、イスラム教では、神としての信仰の対象になっているのはアラーと呼ばれる存在です。

この三つの宗教は一神教であり、唯一の神を信仰する形を取っています。

一方、多神教では、その言葉通り、多くの神々が存在しているとされています。

たとえば、日本神道においては、自然そのものが神の現れであり、気象や地理地形などの自然現象を始めとしたあらゆるものに神の存在を認めています。「八百万の神」と言われていますよね。

その中でも、主宰神として知られているのが天照大神で、私たち日本人にとっては馴染み深い神であります。

各宗教の神は人類の指導者であり、先生のような存在

一神教であれ、多神教であれ、これだけ神と呼ばれる多くの存在がいると、何がなんだか分からなくなってくるかもしれませんが、その人たちというのは、地球人類の指導者であり、高級霊なのです。地球において、ある地域の人々をそれぞれ分担して指導している先生のようなものです。

その先生たちは、仲の良い仲間であり、天上界から地上に生きている人々を一緒に見守り、導いているのです。ケンカをして争い合っているのは地上の人々だけであり、先生たちは誰もそんなことは望んでおりません。

イエス・キリストも、モーゼも、マホメットも、神より遣わされた地球の指導者であり、それぞれの個性を通して神の教えを説き、人々を指導し、導いてこられました。それはブッダや孔子と呼ばれる方も同じであります。東洋において、仏教や儒教の中で多くの人々が神の教えに触れて、魂の学びとしてきたのが実際のところなのです。

何千年も続いているような各宗教の教祖に当たるような人たちというのは、言ってみれば、神近き存在であるということです。神のメッセンジャーであるということなのです。

しかし、神近き存在であるとは言え、神そのものではありません。神というのは、そのように人間に宿るような存在ではないのです。

神とは宇宙に満ちる愛のエネルギーそのもの

神とは、この大宇宙を創造した愛のエネルギーそのものです。この宇宙に存在しているあらゆるものを生み出し、生かし育んでいる愛のエネルギーです。今まで私たち人類がそれぞれの宗教などで神のように崇めてきた存在は、人格を持った地球の指導者であり、互いに仲の良い先生たちであります。本来の神というのは、この宇宙に満ちている愛のエネルギーなのです。

その愛のエネルギーからすべてのものが分かれていき、個性化してきたのが私たち一人ひとりです。すべてが神と同じ愛のエネルギーを持ち、神の一部として存在しているのです。すべてが愛のエネルギーでつながったものとして、神の子として存在しているのです。

そのことに気づくために、これまでの宗教というものの役割がありました。すべての宗教は一つの神のもとにあり、一つの神の教えを様々な側面から教えているのがそれぞれの宗教なのです。

宇宙の神は一つであり、すべては神の一部である

この宇宙において神は一つであります。

人格を超えた愛のエネルギーそのものが神と呼ばれる存在であり、この宇宙に存在しているすべてのものが神の一部であります。

それを私たちが理解すれば、もうこれまでの宗教は必要なくなるのです。すべての宗教が宇宙の一つの神のもとに統合されていくのです。