魂にとっては肉体を持ってない時間のほうが圧倒的に長い
「目には見えない世界など存在しない」と言う人も中にはいらっしゃるかもしれませんけれども、それは確かに存在していて、ただ私たちの肉体の目に見えないだけであります。
死んで肉体から魂が抜ければ、その目には見えない世界こそが本来の私たちの住んでいる世界だということが当たり前になっていくものです。
「ああ、そういえば、地上に生まれて行って、肉体に宿って生きていたときがあったなあ」という感じになってくるのです。
肉体に宿っていない、あの世にいる時間のほうが魂にとっては圧倒的に長く、自らの魂の歴史から見れば、身体を持ってこの世で生活している時間など本当にわずかなものです。
天上界の神々も魂として永遠の時を生きている
たとえば、各宗教の神々と呼ばれているような高級霊であっても、私たちと同じように魂そのものとして永遠の時を生きている存在であることに違いはありません。
ただ、そのように神近き偉大な霊になってきますと、頻繁に地上に生まれてくるようなことはありません。何らかの使命を果たすためにのみ、地上に命を持ち、生まれ変わってきます。
高級霊になればなるほど、地球における指導者としての役割を果たしている方々ばかりですから、それぞれの個性や役割の違いはあったとしても、お互いにいがみあったり、排斥し合うようなことは決してありません。
いわゆる目に見えないあの世の世界において、高次元の世界を天上界と言いますけれども、たとえば、ブッダも、イエス・キリストも、モーゼもモハメッドも、天上界における仲間同士として仲良く暮らしているのです。
お互いの役割を理解されておられる方ばかりなので、互いに敬意を持ち、どうしたら地球人類の霊的な成長というものを促せるかということを常に考えていらっしゃいます。
自分たちは神ではなく、本来の神が宇宙に満ちている愛のエネルギーそのものであり、宇宙の神は一つであることを知っているので、地球人類を導く上で、これまで神のような姿をもって指導されてきたことはあったとしても、「自分たちも神ではなく、あなたたちと同じ神の子であり、ただ、少し先輩のようなものなんだよ」と言われているのです。
私たちは魂の進化、発展を目的に転生輪廻をしている
一般的に言って、あの世からこの世に生まれ変わってくる期間というのは、人によって異なるので一概には言えませんが、数百年に一度この世に生まれてくる人が多いかと思います。人によっては、死んであの世に帰ってから、またすぐに生まれてくるという人もおります。
それは個人の自由意志によって決めてくるわけですけれども、もちろんタイミングや時代の要請ということもあるのであって、長い人であれば数千年に一度生まれ変わってくるという人もおりますし、何万年も生まれてこないという人もおります。
つまり、私たちは誰もが時代や国を越えて、何度も何度もこの世に生まれ変わってきていて、地上での様々な経験や体験を通して愛を学び、魂の進化、発展というものを目的に転生輪廻をしているのです。
魂の一部が肉体に入って人生経験を積んでいる
肉体に宿っている魂というのは、一般的に自分の魂の10%程度だと言われています。偉大な高級霊になってくると、肉体に宿っているのは髪の毛一本分ということもあると言われておりますが、いずれにしても、自分のほとんどの魂エネルギーはあの世に残っていることになるわけです。
肉体に宿っている魂としての意識を「表面意識」や「顕在意識」とも言いますけれども、残りの90%の意識は「潜在意識」としてあの世に残っています。
つまり、自分の魂の一部が分かれて肉体に入って日々生活をしているわけです。地上での寿命を終えて、肉体に入っていた魂があの世に帰ると、あの世に残っていた自分自身の魂と一体化して、地上での人生経験や学び、気づきというものを完全に共有することができるのです。
そのようにして、魂の記憶というものは蓄積されて、魂の力として来世以降に活かされていきます。