なぜ人は生まれ変わるのか【転生輪廻のナゾ】
私たちは死んだらどこへ行くのでしょうか。
結論から申し上げますと、あの世と呼ばれる世界へ行きます。
この世とあの世の大きな違いの一つは、肉体を持っているか、いないかということです。肉体を持ってあの世に帰ることはできません。
この世で生活しているときは、私たちは肉体を持っていますが、あの世の世界では肉体を持っていません。あの世では魂として生きています。死んだ後、魂は肉体を離れてあの世に帰っていくのです。
人はあの世での記憶を忘れて生まれてくる
人間というのは、本来の姿が魂であり、あの世で生活している時間の方が圧倒的に長いのです。人にもよりますが、多くの魂がだいたい数百年に一度、あの世からこの世に生まれてきます。
生まれてくるとき、あの世のことは忘れて生まれてきます。
私たちはそれぞれ課題を持って生まれてきて、その課題をクリアできるかどうかの試験をこの世で受けているようなものです。
あの世にいるときは、自分の課題も、その答えも知っているのです。それらをすべて忘れて、まっさらな状態で生まれてきて、本当にその課題をクリアできるか、実際に答えとなる行動をできるかどうかが試されているのです。
過去の人生の失敗をやり直す
たとえば、ここにある男性がいるとします。
その男性は、前回の人生で、父親との関係が良くありませんでした。折り合いが悪く、互いに理解し合うこともできず、傷つけ合うような間柄でした。
そこで今回の人生でも、同じように親子として生まれ、今度は互いに助け合い、生かし合えるような関係を築くという課題を持って、生まれてきました。
赤の他人ならまだしも、親子という関係からはそう簡単に逃げることができません。
お互いに向き合わざるを得ない環境を自分たちで設定して生まれてきているということです。
過去世のカルマを返すためにこの世に生まれてくる
今回生まれている人生よりも前の人生のことを過去世と呼びますが、過去世からの課題のことをカルマと言います。その課題をクリアすることを、「カルマを返す」や「カルマを解消する」とも言います。
私たちが数えきれないほど何度もあの世からこの世に生まれてくる目的の一つは、カルマを返すということでもあります。
それぞれが課題を持ってあの世とこの世を行ったり来たりしているのが、私たち人間というものなのです。
時代や場所を越えて、私たちは何度も生まれ変わってます。それを転生輪廻(てんしょうりんね)とも言います。
そうして、様々な経験を積み、人間としての器を広げ、魂を成長させているのです。