運命を切り開くにはどうすればよいか【自力と他力】
生きていると、様々な困難や苦難が目の前に立ちふさがることがあります。苦境に陥ったとき、どのように運命を切り開いていけばよいのか。そのことについてお話してみたいと思います。
運命を切り開くとき、まず二つの考え方があると思うのです。
一つは自分の力でなんとかしようという「自力」というものです。そして、二つ目はすべて神にお任せしようという「他力」です。
どちらを取るかはそれぞれに任されているとしても、この二つの考えをもとにして、苦境を乗り越えていこうとする人が多いのではないでしょうか。
自力と他力はどちらも必要
結論から申し上げますと、これはどちらも必要であります。
自力だけでどうにかなるものでもなく、また他力のみですべて解決することもないと思うのです。そうなったときに、自力と他力の関係をどのように考えればよいのか。
ある人は、自らの努力が一番重要なのであり、それによって道を切り開いていけるのだと言われる人もいらっしゃると思います。また、すべては天に任せるべきだ。人間の力を超越したものに身を委ねれば運命は好転していくのだと言われる人もいらっしゃるはずです。
どちらの考えも決して間違いではなく、そのように道が切り開かれていくように思えることもあります。ただ、よくよく考えてみると、どちらの力も生かして苦境を乗り越えていることがほとんどだと思うのです。
八割の自力と二割の他力で道は開いていく
そのようなことを踏まえたとき、まず八割は自力が必要だと思います。自らの努力で解決を目指そう、悟ろうという心がなければ道は開けてきません。
何の努力もなく、何もせずに棚からぼた餅のように成果が得られるようなことはやはりないのです。原因結果の法則通り、必ずその結果の前に、その結果につながる原因がありますから、努力なくして道が開けるということはありません。
しかし、八割の自力で進んでもどうにもならない壁にぶつかるときがやって来ます。残りの二割の他力がここで関わってくることになるのです。
たとえば、そのような壁が立ち塞がったときに、どのようにして高度な判断や決断が可能になるのでしょうか。
他力はインスピレーションとして与えられる
それはまさに「インスピレーション」によってなのです。インスピレーションとは「ふと心に思いつくこと」です。そこの部分がまさに他力の大きな力であります。
インスピレーションというのは、目には見えない霊的な示唆という形をとって私たちに与えられるものです。
具体的には、たとえば何か頭の中に言葉が思い浮かんだり、それまで思ってもみなかったアイデアがふと閃いたりすることがあります。それは勝手に自分が生み出しているものではなくて、誰か霊的な存在が送ってくれているものなのです。
その誰かとは、一番多いのは守護霊でしょう。私たち一人ひとりには必ず守護霊がついており、目には見えないですが、人生の道に迷わないように一生懸命インスピレーションを送ってくれています。
高次元のインスピレーションは地上の努力があってこそ受けられる
そして、守護霊だけではなく、さらに高次元の霊もインスピレーションを与えようとしてくれています。
ただ、自らが培ってきた人生観というものが低次元のものであれば、そのような高次元からのインスピレーションは受けられません。ですから、まずは八割の自力があってこそ、二割の他力が生きてくるのです。
自らの努力を通して人格を高めていくことで、それに応じて天上界からの高度なインスピレーションが受けられるようになる。
そうすることによって、偉大なる他力の力が降ろされて、運命を切り開いていくことが可能になるのです。