インスピレーションとは
「インスピレーション」という言葉は、今では日本語としても一般的に使われていますが、元々は英語のinspirationで、その意味は「ひらめき、思いつき、霊感」などです。
その意味を聞けば、なんとなく分かったような気にはなるかと思うのですけれども、実際のところ、インスピレーションとは何なのでしょうか。
目には見えない霊的な存在からの働きかけ
「インスピレーションを受ける」という言い方からも分かるように、それは送り手と受け手がいて成り立っているものです。
つまりは、インスピレーションとはコミュニケーションの一つとも言えるかもしれません。
受け手はイメージしやすいと思いますが、送り手というのは一体誰なのでしょうか。
結論から言ってしまえば、それは目には見えない霊的な存在です。
守護霊をはじめ、その他の霊的存在から与えられる霊的なひらめき、霊的な働きかけ。
それがインスピレーションと呼ばれるものなのです。
人は意識せずにインスピレーションを受けている
では、インスピレーションというのは一体どのような形で送られて来るのでしょうか。
私たちは日頃、それと気づかずに意識していないだけで、実際には多くのインスピレーションを受けながら生きているのです。
例えば、何か考えごとをしているときに、それまで思ってもみなかったようなアイデアが急に思い浮かんできたりすることはありませんか。
また、次から次へと言葉が思い浮かんできたり、それまで目にしたこともない写真のようなイメージが視覚的にぱっと見えたりするようなこともあるかもしれません。
もしくは、どこかある場所へ行かなければいけないという気持ちがなんとなく湧いてくるようなこともあるかもしれません。
ケースバイケースで様々な形があるかとは思いますが、いずれにしてもそれらはインスピレーションとして与えられ、受け取っているものであることも多いのです。
自分で考えたり、思いついたりしているように見えることであっても、実はそこに目には見えない霊的な働きかけやサポートが入っており、それを受けながら人は生きているのです。
芸術家やアーティストが受けるインスピレーション
人は意識していないだけで、実際は多くのインスピレーションを受けながら生きているわけですけれども、その中でも、特に芸術家やアーティストと呼ばれる人たちはインスピレーションを受けて作品を作っていることが多いですよね。
「(着想やアイデアが)ふと降りてくる」とも言いますし、作家が書く物語であっても、音楽家が作る曲であっても、画家が描く絵であっても、インスピレーションの出所というのは、目には見えないあの世の世界から与えられているものなのです。
その物語も、その曲も、その絵画も、すでにあの世にあって出来上がっているものであり、インスピレーションを受けることでそれを地上に降ろし、三次元のこの世において作品作りを通してそれを具現化しているとも言えます。
芸術家やアーティストにとっては、どれだけ神近き天の世界からのインスピレーションを受けられるかどうか。そこに尽きているのです。
歴史に残るような多くの人々の心を感動させる作品であれば、そのインスピレーションの源は天上界から与えられているものです。
もちろん、受けたインスピレーションを表現できるだけの技術も必要であり、その技術を磨く本人の努力が必要なのは言うまでもありません。
波長同通の法則の中で
「波長同通の法則」というものがこの大宇宙には流れています。
同じ波長は引き寄せ合い、増幅し、異なる波長は退け合うという法則です。
私たちはその法則の中で生きていて、実は自らの心の中で思っていることは目には見えませんが、それらは波長として電波のように周りに発信されています。
人の思いというのは、それに親和性のある他の人の思いと相通じ、互いに引き寄せ合うものであって、それは「類は友を呼ぶ」という言葉でも言い表されているものです。
心の思いによって受けられるインスピレーションも変わる
それはインスピレーションについても同様です。
インスピレーションを受けるにしても、自分の心の状態、心の思いの波長の違いによって受けられるインスピレーションも変わってきます。
分かりやすく言えば、天国的な明るい、愛に満ちた思いを持っていれば、天の世界からのインスピレーションが与えられますし、反対に地獄的な暗いエゴイスティックな思いを持っていれば、地獄の世界からのインスピレーションを受けることになるのです。
それは自らが発している心の波長の違いにより、どの世界からインスピレーションを受けられるかが変わるということです。
人の心の思いの針は様々な世界へ通じるもの
仏教では「一念三千」とも言いますけれども、それは人間の心の思いというのは、その時々によって思いの方向がコンパスのようにクルクルと変化し、数多くの様々な世界に通じるという意味で使われています。
良くも悪くも、心の状態によってつながる霊的な世界の影響を受けながら私たちは生きているのです。
もし地獄に通じるようなインスピレーションを受けているとすれば、それはそこに通じる自らの心の中に原因があるということです。
それは他の誰のせいにできるものでもありませんし、心の王国とは他人が侵せるものではありません。
何を思うのもすべてはその人の自由意志に任せられているものであり、神により保証されているものです。
守護霊からのインスピレーションを受けやすくするために
一人ひとりにとって最も身近な霊的存在と言えば誰でしょう?
それは「守護霊」です。
守護霊のいない人は一人もいません。
地上で生きている一人ひとりに、必ず一人の守護霊がついています。
普段、意識することはほとんどないかもしれませんけれども、守護霊は地上で生きている人を見守り、善導し、いつでもインスピレーションを送ろうとそばでサポートしてくれています。
常日頃から愛や調和、感謝に満ちた心を保つことによって守護霊とも通じやすくなり、守護霊からのインスピレーションを受けやすくなります。
反対に、愛に反するような思い、すなわち怒りや憎しみなどの不調和な思いが心にあったのならば、それを反省し、自らの間違いを認めて詫びることです。
それにより心の曇りが取り除かれて、守護霊からのインスピレーションを受け取りやすくなります。
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