神より与えられた創造力

神の子

人間に備わっている創造力とは

創造力をどのように養えばよいかについて考えたことはありますか。創造力が豊かになることで人生が豊かになるとも言われています。

そもそも創造力とはどのような力なのでしょう? それは一般的には、新しいものを生み出す力とされて、特殊な能力のように思っている人もいるかもしれませんが、決して特殊なものではありません。

なぜなら、それは人間が生み出されたときから、一人ひとりに備わっている力であるからです。誰にも与えられているのが創造力であります。

すべての創造は「このようなものを創りたい」という思いから始まる

創造するときに最初に必要なものは何でしょうか。それは「このようなものを創りたい」という「思い」です。思いがなければ、何も創造することはできません。その思いは「ヴィジョン」とも言えるものです。

「このようなものをあらしめたい」という思いがきっかけとなり、創造がスタートしていくことになります。つまり、創造力とは思いの力であります。そう言われてみれば、誰にでも備わっている力だということも納得がいくのではないでしょうか。何かを「思う」ことは日々私たちがやっていることでもあります。

創造力とは思いを一点に集中し、持続する力

では、なぜ創造力がある人とない人がいるのでしょうか。

先ほども触れたように、創造力がないという人は存在しません。それは誰もが持っている力でありながら、その使い方を自覚している人と自覚していない人がいると言ったほうが適切な言い方かもしれません。

創造力とは何か。それは、思いを一点に集中し、持続する力です。創造力がないと思われている人に足りないのは、思いを一点に集中し続ける力なのです。

一冊の本が生み出されるのも創造力

たとえば、一冊の本を生み出すのも創造力です。本を作るには、様々なことを決めて、形にしていく必要があります。

どのような企画内容とするのか。著者は誰にするのか。そして、読者対象は誰を想定するのか。どのような表紙デザインやキャッチコピーで打ち出していくのか。

これらのことは編集者と呼ばれる人が考えるわけですけれども、そこには様々なアイデアや考えが埋め込まれ、多くの人が協力し合い、それらのすべてが結集して一冊の本というものは出来上がってきます。

もし、その編集者がその本を作り出そうという思いを放棄すれば、決してその本が生み出されることはありません。それを生み出すためのエネルギーの持続が切れたとき、創造はなされないのです。逆に言えば、その思いが持続されて、本として結晶化するまで思いを持ち続けていれば、そこに創造がなされるのです。

人間神の子には神と同じ創造力が与えられている

私たち人間に与えられている創造力というのは、究極的にはこの大宇宙を創られた神と同じ創造力です。神がこの大宇宙を生み出したのと同じ創造力が人間には与えられています。

そのスケールは果てしがなく、とても神に及ぶようなものではありませんけれども、確かに神より一人ひとりの神の子に与えられている力であります。

その創造力を使って、何を生み出していくかは一人ひとりの神の子の自由意志に任せられています。

神はどのようなことを私たちに望まれているのでしょう?

それはきっと、他の神の子たちを幸せにするために、一人ひとりの創造力を使ってほしいと願っておられるのではないでしょうか。

その答えは誰に強制されるものでもなく、私たち一人ひとりが人生をかけて導き出していくものなのです。