誰もが守護霊とともに二人三脚で人生を歩んでいる
普段私たちが生きている中で自分に最も近しく、自分のことを最も理解し、守り、導き、応援してくれている目には見えない存在。
それが「守護霊」と呼ばれる存在です。
肉体の目には見えないため、その存在に気づかないことが大半ですが、実は私たちは誰もが守護霊とともに二人三脚でこの世の人生を歩んでいるのです。
地上に生きる人を守り、インスピレーションを与えて導く役割
守護霊とは、地上で生きている人を守り、インスピレーションを与え、善い人生を歩めるように導いている霊的な存在です。
それぞれの人に一名の守護霊がついており、守護霊がいないという人はおりません。
私たちは知らず知らずのうちに守護霊に守られ、導かれながら人生を歩んでいます。
とはいえ、人はあやつり人形のように守護霊の思うままに動かされて生きているわけではありません。
何を思い、どのような判断をし、どう行動するのかは地上に生きている本人の自由意志が最大限に尊重され、たとえ守護霊であったとしても、それを強制させるようなことはできません。
守護霊は、その人が神の子としての善なる人生を送れるように脇からサポートし、本人の気づかないところで手助けをしてくれています。
地獄的な悪想念も渦巻く地上の世界
人が地上に生まれてくるのは魂修行のためであり、この世での様々な人生経験を通して、魂の成長につなげています。
この地上が愛に満ちた世界であり、誰もが自然に神の子としての愛を表現して生きられればいいのですが、残念ながら、今の地上は天国ではなく、愛とは反対の地獄的な想念も渦巻いている場所であります。
今の地球には、地上を混乱させ、愛とは反対の方向に人々を導こうとする霊たちが存在しているのは紛れもない事実です。
あの世にいわゆる「地獄」と呼ばれる世界がありますが、そこにいる地獄霊たちの影響を大きく受けているのがこの地上界でもあります。
人の思いは天国にも地獄にも通じる
地獄界というのはフィクションでも作り話でもなく、私たちの目には見えませんけれども、あの世において実際に存在している暗く、冷たい世界です。
地獄霊たちは波長同通の法則により、暗い思いを持っている地上の人々に近づき、その人たちの悪想念のエネルギーを吸い取って自らのエネルギーとしています。
この世で生きている人の心の針は四六時中クルクル回っていますが、その思いに応じてつながっていく世界というものがあるのです。
それを仏教では「一念三千」とも言いますけれども、天国的な思いを持てば天国に、地獄的な思いを持てば地獄に通じていくことになります。
地獄的な思いを発している人がいるときに、それを嗅ぎつけた地獄霊がその人のもとへ引き寄せられるようにして忍び寄ってきます。
そして、その暗いエネルギーをもっと増幅させるように働きかけたり、耳元で囁いたり(聞こえませんが)、そのようなことをしながらエネルギーを奪い取っていきます。
心で何を思うのも地上で生きている人に保証されている自由ではありますけれども、その心の思いの向く先によって通じる見えない世界が厳然としてあり、その見えない影響を受けながら人間は生きているということです。
地上の人間を地獄霊から守る
心のコントロールがいかに大切であるかという話でもあるわけですけれども、守護霊はその人が間違った方向に進まないように、ふとした思いつきやアイデアなどといった形でインスピレーションを送りながらその人を導いてくれているのです。
地獄界にいる霊たちの中でも悪意をもって積極的に地上を悪の方向へ導き、混乱させ、人々の間に恨みや妬み、怒り、敵意、エゴなどの愛や調和とはかけ離れた思いを世界に充満させるために暗躍する霊たちも存在します。
そのような霊たちは「悪霊」や「悪魔」と言われますが、その影響が地上に大きくなっているという状況もあり、そのような霊たちから守るためにもそれぞれに守護霊がついているのです。
守護霊からのインスピレーションを受けられるように
地上に生きている人は何を思うのも、どう行動するのも本人の自由意志であり、誰も強制するようなことはできません。
愛に溢れた生き方を選ぶのも、悪の道を選ぶのも本人次第です。
私たちは神の子であり、愛の子です。
もともと善なる存在であり、愛を表現するために誰もが存在しています。
神の子としての本来の生き方をできるように守護霊はいつでもその人のサポートをしてくれています。
ただ、そのサポートも、地上に生きている本人の思いが守護霊と同通するような心でなければ、いくら守護霊のほうが助けたいと思っていても、そのインスピレーションを受けることができません。
守護霊からのインスピレーションを受けやすくすることができるためにも、常日頃から愛や感謝といった思いを持てているのか、自らの心の点検を忘れないことが大切です。
地上で生きている本人と守護霊の関係
地上に生きている本人と守護霊の関係はどのようなものなのでしょうか。
結論から言えば、地上に生きている本人の魂の、あの世に残っている一部が守護霊を務めているのです。
人間は地上に生まれてくるときに自らの魂のすべてが肉体に宿るわけではありません。
魂の一部が肉体に入って、残りの部分はあの世の世界に残っています。
いくつかのケースがありますけれども、たとえば、一つの魂を「本体」として、その魂から分かれた五人を「分身」と呼ぶことがあります。
本体と分身の六人で一つの魂グループを作って、それぞれ順番にこの世に生まれてきて魂修行をしているケースがあり、その六人は「魂の兄弟」とも言われます。
六人のうちの誰かが地上に生まれているときには、他の五人は地上に生まれることができません。
その際、あの世にいる魂の兄弟のうちの一人が地上に生まれている者の守護霊をしているのです。
地上に生まれている魂の人生経験や学びは魂の兄弟たちにも共有されるので、順番に転生輪廻をすることで効率よく魂の学びができます。
また、魂のエネルギー量が大きい場合などは分身が五人に限られるわけではなく、もっと多くの分身に分かれることもできます。
そのようなケースになってくると、大きなエネルギー体のごく一部が肉体に宿って地上に生まれていくことになり、その魂があの世に帰ってくると、地上に生まれていたときの一つの個性、一つの記憶としてエネルギー体の中に統合されて残ります。
守護霊に対する「ありがとう」という感謝の思い
目には見えない霊的なことは信じないという人であったとしても、この世で生きているときに守護霊によってサポートされていない人は一人もおりません。
この世で生きている本人のために、どんなに徒労に終わることが多かったとしても、守護霊は様々な働きかけを行い、インスピレーションを送り続けてくれています。
そのようにして、地上で生きる人と二人三脚で歩んでくれているのが守護霊という存在なのです。
それを知ったとき、自分の守護霊に対する感謝も生まれてくるのではないでしょうか。
たまには「守護霊さん、いつもありがとう」と心で念じてみるのも良いかもしれません。
その感謝の思いは、いつもあなたのそばで見守ってくれている守護霊にも必ず届くはずです。
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