信頼力 – 生き様を通して育まれる人間性の果実

幸せになる生き方

信頼力とは

信頼力とは、周りの人たちから信じてもらい、頼りにされる力です。

これは仕事やビジネスだけではなく、人間関係全般において必要とされる力です。

それは「この人の言うことなら信じてみよう」と思ってもらえる力であります。

その力によって大きな仕事を任せられたり、多くの協力を得られたり、重要な決断に際して意見を求められたり、相談を受けたりします。

この信頼力はどのようにしたら身につけることができるのでしょうか。

信頼力の構成要素 1.誠実さ

信頼力を高めるために必要なもの。

まず一つ目は誠実であることです。

みなさんはどんな人が誠実な人だと思いますか。

約束を守る人

ウソをつかない人

責任感がある人

ごまかさない人

そういう人のことを誠実な人だと思うのではないでしょうか。

約束を破ることが続いたり、ウソばかりついているような人が信頼されることはありません。

任された仕事を途中ですぐに放り出したり、向き合うべきことに向き合わず、自分の都合のいいように取り繕ってばかりいるような人も信頼されることはありません。

これらは考えてみれば当たり前のことであるわけですけれども、当たり前のことを当たり前にできるかどうか。

その積み重ねが信頼感につながるのです。

信頼力の構成要素 2.一貫性

二つ目は一貫性です。

それは言っていることとやっていることが一致しているかどうか、ということです。

例えば、口では「人間は感謝の心が一番大切です」と言っているのに、その人が周りの人たちに「ありがとう」と言っている姿は一度も見たことがないとします。

そういう人に対して、みなさんはどう思いますでしょうか。

「この人は信頼できるな」とは思わないですよね。

言行一致とも言われますけれども、その人の言っていることと行っていることが一致していないとき、不信感を生むことにつながるのです。

また、自分の意見や態度がコロコロ変わるのも、ぶれているという意味で、一貫性がなく当てにならない人だと思われてしまいます。

その意味では、しっかりと自分の芯を持っているかどうかが大切です。

その芯というのは価値観と言ってもいいです。

生きる上で何を大切にして生きているのか。

何を善しとして生きているのか。

それにそぐわないような生き方をしているのであれば、やはり何かしらの不自然さが表れてきて、どこか信頼しきれないという印象を持たれてしまうのです。

ですから、自分の中の一貫性をしっかり保っているかどうかが大切であるということですね。

「信頼」と「信用」の違い

「信頼」と似た言葉に「信用」という言葉もありますよね。

信頼と信用は同じような意味合いで使われることもあるかもしれませんが、厳密には違いがあります。

信用は過去の実績に基づくものであり、信頼は未来への期待に基づくものです。

それぞれ次のように考えると分かりやすいかもしれません。

銀行はその人を「信用」してお金を貸します。それは過去の収入や返済実績、信用スコアなどの数値で測れる評価から判断されるものです。

一方で、友人に悩みを打ち明けるのはその相手のことを「信頼」しているからです。「この人は裏切らない」、「この人なら自分を理解してくれる」という人間性や関係性の絆から判断されます。

このように信用も信頼もどちらも大切なものではありますが、損得や打算を超えた、より深い人間的な関係性に基づいているのが信頼される力と言えます。

信頼力の構成要素 3.利他の心

信頼力を高めるために必要なこと。

三つ目は利他の心です。

利他というのは、自分ではない誰かの幸せのために生きるということです。

反対に、利己というのは自分の利益のために生きるということです。

これは考えてみれば、どちらが信頼されるかは一目瞭然ではないかと思います。

自分のことしか考えておらず、自らの利益のためであれば、他の人たちがどんなに苦しんでも構わないという人を果たして信頼できると感じる人がいるかどうか。

いないですよね。

もし困っている人や不当に扱われている人がいれば、たとえ自らを犠牲にすることがあったとしても助けるという心の持ち主のほうが間違いなく信頼されますし、心に響くものがあるのではないでしょうか。

その人の日頃の生き様を通して積み重なる影響力

信頼力は一朝一夕でつくられるものではありません。

それは、その人の日頃の生き様を通して積み重なり、周りの人たちが自然と感じ取り、影響されていく力であります。

誠実に、一貫性を持って人と向き合い、世のため人のために生き続けること。

その姿勢によって、「この人となら一緒にやりたい」、「この人を信じて任せてみよう」、「この人について行きたい」と思ってもらえる力となるのです。

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