自分のために生きるか、それとも、人のために生きるか。
それが人間神の子としての幸せを分けるポイントだと思います。
私利私欲のために生きると、いっとき幸せを感じる瞬間があったとしても、それは長く続きません。いつまで経っても心は満たされず、だんだんと悩み苦しみが増してくるのです。
無私なる思いで、他の人の幸せのために努力し、行動に移すようになると、逆に自分自身が幸せになっていきます。人を幸せにした分だけ、自分にも幸せが巡ってくる。今回の人生で幸せにならなかったとしても、今回の人生を越えて、あの世に帰ってからも、来世以降でも素晴らしい祝福となってその人に戻ってきます。
これは法則なのです。
ここに人間神の子としての生き方のヒントがあります。人を幸せにすることで、自分が幸せになっていく。自分自身の幸せのために生きるのではなく、人の幸せのために生きることが、遠回りのように思えるかもしれませんが、実は幸せになるための一番の近道なのです。
それは言い方を変えれば、無私であるということです。
どうすれば人を幸せにすることができるか。そのために何ができるのか。そして実際に何ができたのか。具体的な行動を伴わなければ、何の意味もありません。
私たちは愛のエネルギーでつくられていますから、元々人を幸せにすることに喜びや幸せを感じるようにつくられているのです。
それは私たち人間だけではありません。
動物も植物も、この宇宙で命を与えられたあらゆるものが神の子であり、同じ神の子同士の幸せのために存在しているのです。
宇宙の星々は歌っているとも言われます。
それぞれの惑星や星々が個性あるバイブレーションを放ち、自らを生み出していただいた神に感謝をし、神への讃歌を奏でているのです。そこには私利私欲とはかけ離れた無私なる思いの姿が表れています。
その段階までには遠い道のりがあるとしても、日頃の生活の中で、人々が他者の幸せを願い、行動を起こしていけば、いくらでも幸せな世界に導かれていくのです。
そのためのキーワードが「無私なる思い」ということです。