魂こそが人間の本来の姿
私たちの肉体には魂の一部が霊体として入っています。
肉体と魂は通常は密着して生活しているため、魂の乗り舟が肉体であることを実感することはほとんどないかもしれません。
そのため、肉体がすべてだと思い込み、死んだら何もかも終わりだと勘違いされている人も多いです。
しかし、実際はそうではなくて、肉体が焼かれてなくなっても私たちは死ぬことがありません。
魂という愛のエネルギー体が私たち自身の姿であり、人間本来の姿であるからです。
肉体と魂は元々別々のものであり、いわゆるこの世で「死」と呼ばれているのは、肉体と魂を結んでいる霊子線が切れて肉体から魂が離れることなのです。
肉体に宿っているもの
個人的な体験の話ですが、ある夏の日の夜に布団で寝ているときに肉体から抜け出していたことがありました。
部屋の中に金色に光っているボールのようなものが浮かんでいて、こちらを温かく見守っているような感覚が伝わってくるのです。
それからしばらくして、自分の身体に吸い込まれるようにして戻っていきました。
すると、肉体の目でいつもの部屋の中にいるのが見て分かったのですが、先ほどまで見えていた光の玉はもう全く見えなくなっていました。
その当時はこの体験が何を意味しているのかはよく分かりませんでしたが、どうやら人間というのは肉体ではない別の存在であるということが理解されてきました。
考えてみれば、ちょうど二十歳の頃、よく思っていたことがありました。
それは「この重い肉体から出たい」ということでした。
おそらく、心の奥では自分自身が魂という肉体に宿っている存在であると知っていたのだろうと思います。
魂は生き通しで死ぬことがない
肉体というのは、この世で魂修行をするために乗り込んでいる舟であって、実際は魂という意識体のほうが私たちの本当の姿であり、その意識体は決して死ぬことがないということです。
魂というのが自分自身と別個にあるのではなくて、その魂こそが自分であるということです。
魂として私たちは死ぬことがなく、過去から未来に向かって永遠に生き続けているのです。
であるならば、人の生き方も変わってくるのであります。
努力したことはそのまま蓄積されて無駄になることもなく、この人生限りだと刹那的に欲望に振り回されることもないのです。
先に亡くなっていった家族や友人も、みんなあの世で生きているのであり、自分も死ねばまたあの世で会うこともできるのです。
ですから、この世での別れは確かに辛いものがあるのは間違いないのですけれども、必要以上に悲しむ必要はないのです。
それはいっときの別れであり、永遠の別れではないということです。