
神は無意味な魂を創らない。
そう言われても、自分がなぜこの世に生まれてきたのか、正直まだ分からないんです。
私に与えられた意味や役割をどうすれば知ることができるのでしょうか。

あなたがその問いを抱えていること自体、もうすでに神との対話が始まっているのです。
私たちはみんな、宇宙の根源の神から愛のエネルギーを分け与えられ、この世界に送り出されました。
そして、一人ひとりの魂には神さまから埋め込まれた「愛の種」が宿っています。

愛の種……それは誰にでもあるんですか?

はい。どんな人の中にも。
けれども、その種がどんな花を咲かせるかは、人それぞれまったく違います。
十人十色、同じ花は一つとしてありません。
だからこそ、あなたにしか咲かせられない花があるのです。

でも、私はその花をどうやって咲かせればいいのか、見当もつかなくて……。

そのときは、どうか心を静かにして、大宇宙の神に心の中でそっと呼びかけてみてください。
「神さま、私は何のためにここにいるのですか?」と。
声に出さなくても、その思いは必ず届きます。
神は常に、あなたの心を通してあなたの問いかけに応えようとしています。

応えてくれるんでしょうか?私のような者にも?

もちろんです。
私たちは誰もが神の愛の一部であり、神の子であり、あなたもそうです。
そして、あなたの中にある神から分け与えられた愛の種は、誰かの幸せのために愛を尽くし、優しさを注ぎながら生きるとき、自然に芽を出し、やがてあなただけの花を咲かせていきます。

私にしか咲かせられない花……。

そうです。
それは、あなたの存在が誰かの心を救ったり、苦しむ人を助けたりする力となります。
たとえ小さく思える行いでも、そこに愛が込められていれば、神の光は必ずそこに宿ります。

私も……今日から、誰かのために生きることを始めてみようかな。
少しずつでも、心を込めて。

それが、神の心と自分の心を重ねて生きるということです。
どうか、あなたの中にある愛の力を信じてください。
そして迷ったときは、また神に心の中で語りかけてください。
あなたの花が咲く日を、神も私たちも、静かに温かく見守っています。