自分自身と出会う

神の子

人生の中で「生きている意味が分からない」という辛く苦しい時期があるかもしれません。

その苦しさはどこからやって来るのか。

それは自分自身がどういう存在なのかが分からないことからやって来るものだと思うのです。

自分自身と出会うためには、その答えが見つからない苦しみの時間を通り過ぎなければならないようです。

最初から答えが与えられるのならば、どんなに楽なことでしょう?

しかし、苦しみなく得たものは、本当の意味での宝物にはならないのも真実ではないでしょうか。

自分自身と出会うとは、この宇宙の中で生まれた自らの個性と役割を悟っていくことです。

自分の深いところに埋め込まれている宇宙の神の命に気づいていくことです。

人は自分の命は自分のものだと思いがちですけれども、本当はそうではなくて、自分の命は神のものです。

一人ひとりの命は神から分け与えられたものであり、一人ひとりが神の一部であり、神の現れです。

それをもって人間は神の子だと言われるわけですけれども、神とは大宇宙全体を生かし育んでいる愛のエネルギーであり、私たちはその愛の現れです。

その中で様々な愛の表現形があり、その違いが一人ひとりの個性と役割の違いであります。

自分がどのような個性と役割を埋め込まれた存在なのか。

それは知識や理屈で考えるものではなく、真摯に自らの人生を生きる中で心で感じ取り、自ら気づいていくものです。

自分がどのような存在か分からないという辛く苦しい時間を通り越し、神の一部として愛に生きるとき、そこにはこの上ない喜びと嬉しさが心に満ち、幸せが満ちあふれてきます。

それは一部の限られた人にしか味わえないものではなく、誰もが例外なくそのように生きることができるのです。