持ち越し苦労とは
過去の失敗や後悔を忘れられずに悩み続けてしまうことがあります。
それを「持ち越し苦労」と言います。
中には何年も何年もそれらを引きずってしまうという人もいます。
いつまでもクヨクヨし続けて、罪人のように自らを責め続けてしまうのです。
しかし、そのようなことでは人は決して幸せにもなれなければ、成功もできません。
なぜなら、その不幸を掴んでしまい、いつまでも引きずってしまっているからです。
一日の苦労は一日にて足れり
間違いや過ちというのは、徹底的に反省し、そこから学びを得たのであれば、水に流していけばいいのです。
いつまでもそこに執着しているのではなく、断ち切っていくということです。
後ろ向きに振り返ってばかりいることは卒業し、前向きに生きること。
これは聖書の中でイエス・キリストが言われている「一日の苦労は一日にて足れり」ということと同じ意味です。
上手くいかなかったことに対する後悔や自責の念をいつまでも握りしめる必要はないのです。
自分がまだ気づくことができていなかった学びをしっかりしたのであれば、それを糧とし、より大きな自分になっていけるように前を向いて生きるということです。
野球のバッターは三割で高打率
持ち越し苦労をしがちな人というのは、成功と失敗があったときに失敗ばかりに目がいきがちなのです。
それは失敗のほうばかりに焦点を当ててしまうとも言えます。
例えば、ぜひ考えてみていただきたいのは、野球のバッターの話です。
野球のバッターは打率が三割を超えれば高打率と言われますよね。
でも、三割打っていたとしても、残りの七割は打てていない、つまり失敗しているわけです。
もし、そのヒットを打てなかった失敗ばかりを数え上げるとすれば、バッターなどやっていられません。
そうではなくて、ヒットの数を数えていくということです。
打率は上下することがあったとしても、打ったヒットの数は減ることがありません。
持ち越し苦労を脱却するヒントもここにあるということなのです。
つまり、失敗ではなく、ヒット(成功)の積み重ねを積極的に見ていくということです。
明るく前向きな人生を開いていく
持ち越し苦労で悩んでいる人というのは、ややもすると上手くいかなかったことばかりに目を奪われがちです。
そして、いつまでもそれを掴んで、長年引きずってしまいます。
そうではなく、上手くいかないことや失敗というのは誰にとっても当たり前のことであり、成功したことや良かったことに対して意識的に目を向けていくということです。
その継続により、前向きな人生というものが開かれてくるのです。