病というもの
今回は病について、お話してみたいと思います。
病や病気というのは、こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんけれども、ある意味で誰にとっても身近なものかもしれません。
健康に暮らしているときは忘れがちですが、病になって初めて健康のありがたさを知ることもあると思います。
病には必ず原因がある
病には必ず原因があります。
生活における不摂生や、食物やアルコールなどの不適切な摂取の積み重ねなども原因の一つです。
しかし、そのような原因が見当たらないのに、病が発症することがあります。それは、過去世からのカルマが肉体に現象化することによって病になるということがあるのです。
カルマの刈り取りで病になることもある
私たちの魂は永遠の命を持っていますから、もちろん今現在の人生だけではなくて、それ以前にも別の時代、別の環境の中で人生を送ってきています。
それぞれがその過去世からのカルマを背負ってきており、それが今の肉体に病として現れることがあります。つまり、カルマの刈り取りのために病気になるということです。
過去世からの積み重ねの中で、魂の中で大きな曇りになっている部分があるとき、それが肉体に現れて病となり、その苦しさを味わうことで多くのカルマが解消されるのです。
そういう意味では、肉体とはありがたいものなのであって、いっとき病という苦しみを味わうかもしれないけれども、魂の曇りを晴らすための一つの手段として、肉体が与えられていると言うこともできるかもしれません。
魂の浄化として
たとえば、過去世において大きな罪を犯したことがあるとします。
そして、たくさんの人たちを苦しめてしまったとき、その方たちに対するお詫びのような形で、自らが苦しさを体験し、辛さを味わなければ前に進めないところがあります。
その方たちへの申し訳なさというものが、神の子としての自分の心に残っていて、それを埋め合わせたいと思う。それは他の人ができることではないのです。言い方を変えれば、自分のやったことは自分で責任を取らなければならないということでもあります。
神から私たち一人ひとりに与えられている自由意志ではあるけれども、その結果は自らが引き受けていかなければなりません。
そのように、人を苦しめてしまったカルマを刈り取り、魂を浄化するために病というものの意味があるのです。
バイブレーションギャップの苦しみによる病
病になる原因としては、ストレスというものも見逃せません。
肉体にも、魂にも固有のバイブレーションがありますけれども、「時代」というものにも同じようにバイブレーションがあります。
現代はストレス社会とも言われます。大人はもちろん、子どもも様々なストレスを抱えているのが実際のところです。
たとえば、子どもであれば、自然の中をのびやかに駆け回り、生き生きと育っていくのが自然な姿かもしれません。しかし、現代においては自然から離れた人工的なものの中で、神の生命波動を感じにくい環境に生きていることが多いわけです。
そのようにストレスの多い中で生きていると、霊体のバイブレーションと、時代のバイブレーションとの間にギャップが生まれてきて、それが苦しみとなって病になることがあるのです。
本来、あの世に病というものはありませんし、魂にも病というものはないのです。
病の原因についてのまとめ
今回は病の原因についてお話いたしました。
大きくまとめると、病の原因は不摂生やカルマの刈り取り、そして、バイブレーションギャップによるものなどです。もちろん、これ以外にも遺伝によるものなどもありますでしょう。
いずれにしましても、病には必ず原因があります。そして、霊的な視点から考えないと分からないものもあります。
原因を作らなければ病になることはありません。ですから、病を恐れるばかりではなく、その事実を知って、原因を作らないように正しく生きることが大切だと思います。