創造力、神により与えられた力

神の子

自由にものを生み出していく力

普段あまり意識することがないかもしれませんけれども、私たちには「創造力」があって、何かを生み出していく力を持っています。それは形がないものの中から形のあるものを作り出していく力です。

たとえば、ビルのような建物がありますけれども、都市開発や不動産などに携わっているディベロッパーなどが、こういうビルを建てようというコンセプトや理念をまずは決めて、周辺の環境や街並みなども考慮しながらイメージを固めていく。

そして、だんだんとイメージが固まってくれば、具体的な形として建築していくための図面などを描いて、設計図を作っていく。建設に必要な様々な材料も集めながら、実際に工事をしてビルの形を成していく。そうして、何もなかったところにビルが建つわけです。

ビル建設の一つを取ってみても、これはまさに人間の創造力の現れではないでしょうか。人間以外の動物がそのようなビルを作り出すことはありませんし、その意味で、ビルに限りませんけれども、人間にはかなり自由にものを生み出す力が与えられているのだと思います。

一つの思いが核となり、エネルギー磁場ができる

人間の創造力はどのように発揮されているのでしょうか。

それはまず最初に一つの思いがあって、ビルの建設で言えば、「ビルを建てたい」という思いが一つの核となっています。それは理念やビジョンとも言えるものです。

そのような一つの思いが核になり、その一点に集中して思いが持続されると、その思いを中心にしてエネルギー磁場ができます。思いは目には見えないエネルギーであり、その磁場に引き寄せられるように、それを具現化するために様々なものが動き出すことになるのです。ビル建設で言えば、設計図が描かれたり、資材を集めたり、関係者と協議したり、そこにビルを具現化するために物事が進んでいきます。

このように創造のプロセスというのは、まず中心となる一つの思いがあり、その意志が持続されて、行動が積み重なることによって実際に形となっていくようになっているのです。

そのように様々なもの創造し、生み出す力が私たちには与えられているわけですけれども、それは神によって私たち一人ひとりに与えられている力であり、神の創造力に通じるものなのです。

創造力は宇宙の神が持たれている力

創造力は宇宙の神が持たれている力です。それは神がこの宇宙を創造するのに使われた力です。

この宇宙のあらゆるものは神の愛によってつくられてきました。その根本にあるのは愛であり、愛の思いがなければ本当の意味での創造原理は働きません。

銀河が螺旋を描いている画像や写真などがありますけれども、それを見ても分かるように創造原理というのは螺旋状に回転しながら働き、具現化されていきます。陰陽のエネルギーが螺旋を描きながら交じり合い、創造されていくのです。

神がこの宇宙に展開されている創造力に比べたら、はるかにスケールは小さいかもしれませんけれども、神と同じ創造力が私たち一人ひとりの神の子にも与えられていて、自由に様々なものを生み出していくことが許されています。

一人ひとりが愛を表現するために

創造力は何のために私たちに与えられているのでしょうか。

それは愛を具現化するためです。愛をそれぞれの自由意志の中で、具体的なものの形とし、他の人の幸せのために役立て、表現していくこと。

ビルを建てるにしても、愛なんか関係ないと思われる人もいるかもしれませんが、実際にビルが建つことでそこに多くの人が住めるようになったり、働いたりできるようになったりして、人々の生活が豊かになりますよね。ショッピングの店や飲食店などもできれば、そこで買い物や食事もできるようになり、人々の生活や人生が潤うものとなります。

つまり、ビルが建つことで人々の幸せに役立っているということがあるわけです。それを一言で言うなら「愛」だと言えるのではないか。

神と同じようにクリエイティブな力を与えられているのが私たち神の子です。

その創造力は自我や我欲を満たすために与えられているものではなく、他の神の子たちの幸せのために、愛を表現するために与えられているものです。