菩薩界とはどのような世界なのか
地球の霊界では、魂の波動の精妙さによって四次元から九次元までの世界に分かれています。
その中で七次元と呼ばれる領域が「菩薩界」と言われる世界です。
菩薩界にはだいたい二万人くらいの人々が住んでおり、常時何百人かの菩薩が地上に生まれて、各国、各分野で活躍をして人々を指導されています。
別の言い方をすれば、菩薩界とは人類の進化向上のために働き、その利他の思いや具体的な愛の行動実践において抜きんでた存在として活躍した人たちが住んでいる世界です。
菩薩としてよく引き合いに出されるのはマザーテレサやナイチンゲールなどです。
あのように人々の幸せのために自らの人生を捧げ尽くす姿から、菩薩とはどのような存在なのかを感じ取ることができるかもしれません。
天上界にある菩薩界を地上に建設するという計画もあると言われていますが、菩薩界にはどのようなルールがあり、菩薩としての役割や心構えとはどのようなものなのでしょうか。
常に自分を磨く姿勢を持っているか
菩薩としての役割や心構えには大きく三つのものがあります。
まず一つ目は、常に自分を磨くという姿勢です。
自分に厳しくストイックであることは菩薩としての必須条件です。
自分に甘く、他人に厳しいという菩薩は一人もおりません。
それぞれが魂の個性として得意としている専門分野を持っていることが多いのですが、それだけで満足してしまうようなことはありません。
自分に足りない能力を磨き、器を広げ、さらなる進化成長のために研鑽に励んで魂の向上を目指しているのが菩薩と言われる人たちです。
他者の幸せのために自らの人生を捧げること
二つ目は、いかに他の人々の幸せのために自らの人生を生きることができるか、ということです。
それは一言で言うならば、「利己」ではなく「利他」が心の中心を占めて生きているということです。
どうすれば自らの時間とエネルギーを他者の幸せのために使うことができ、実際に一人でも多くの人々を幸せに導いていくことができるか。
そのようなことを常に心に思い、考え、具体的に愛の行動実践をしているのが菩薩なのです。
その意味では、菩薩というのはすでに自分づくりがある程度完成し、自己確立が終わっている人たちとも言えます。
自己確立が済んでいなければ、他の人のために生きることはできませんよね。
自分のことだけで精一杯という状況では、いくら他の人々を幸せにしたいと思ってもそのような余裕もなければ、救っていく力も蓄えられているとは言えません。
地上に生まれた救世主や如来をサポートする
三つ目は、神の使い、神の補助者としての仕事を自覚していることです。
菩薩界は七次元と言われる世界ですけれども、その先には八次元の如来界、九次元の救世主界と言われる世界があります。
そのような救世主や如来と呼ばれる人々が地上に生まれたときに助け、サポートするのが菩薩の役割でもあり仕事でもあるのです。
救世主や如来は神の理である法、神理を説かれたり、地球規模での一つの時代や文化の高みをつくるために地上に生まれてきます。
菩薩の役割とは救世主や如来の脇を固めて、彼らの説かれる法を広めたり、仕事の手助けをすることなのです。
例えば、救世主であるイエス・キリストには十二弟子と呼ばれる人たちがいましたけれども、まさに十二弟子と呼ばれる人たちの仕事が菩薩の役割として分かりやすい例だと思います。
つまり、イエス・キリストが説かれた神の教えを命がけで伝道して世界へ広げるという役割を果たした人たちの姿がそこにあるわけです。
それがまた菩薩としての一つの姿であり、生き方でもあります。
菩薩の心構えと役割
以上、菩薩の心構えや役割についてお話いたしました。
この三つのことが当たり前にできるのが菩薩界の住人なのです。
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