大自然が生み出しているもの
私自身の人生の中で最も大切にしていることの一つに「調和」というものがあります。
それは自分自身の魂の個性としても、非常に調和の色合いが強いのではないかという気がしています。
調和と言ってみなさんがすぐに思い浮かぶものは何でしょうか。
人それぞれ色々あるかもしれませんが、私がすぐに思い浮かぶのは大自然の姿です。
大自然ほど調和しているものはないのではないでしょうか。
その雄大な木々の緑の圧倒的な落ち着きというもの。
そして、長い時間をかけて変わらずに生きてきた揺るぎなさ。
その中で多くの動物や植物たちを育みながら、包み込んでいる姿。
大自然の中に入ると、安心感や大きなものに包まれている感覚を覚える人も多いと思います。
それはありのままの自分自身をありのまま受け入れてもらっているという感覚と言ってもいいかもしれません。
また、気持ちが落ち着くとか、心が洗われるような気がするとか、そのように感じる人もいるかもしれません。
それはやはり大自然が生み出し、発している調和のエネルギーを自分の身体の中に取り入れることから感じられる感覚なのだと思います。
大自然は神の御心の現れ
大自然というのは神の御心の現れだと言われますけれども、本当にその通りだと思います。
そこに差別や裁きの思いは一切なく、ただただ、その雄大な姿でもってすべてを包み込んでいる。
その姿がまさに神の思いを体現していると言えるのではないでしょうか。
その意味で、自然から学ぶことは多いと思うのです。
何もかもをその圧倒的な包容力で受け入れている姿。
すべてのものを我が子のように包み込んでいる姿。
それはつまり、あらゆるものを受け入れているということです。
その存在を否定することなく、その存在を尊重しているということです。
ここに調和の一つの姿があるのではないでしょうか。
繰り返しのサイクルの中から調和は生まれる
自然から学べることとして、循環しているという点も見逃せないのではないでしょうか。
例えば、森や山が季節ごとに移り変わっていく姿というものがありますよね。
春の季節になると新緑が芽吹き、柔らかい日差しの中で非常に生き生きとしてきますし、夏になれば緑の力強い生命力を感じさせてもくれます。
秋になるとだんだんと紅葉し、冬に向けて葉を落としていく。
そして、冬の寒い間には養分を蓄えて、春を待ち、また新芽を出していく。
一年を通してそのようなサイクルの中で急ぐこともなく、文句を言うこともなく、同じことを繰り返しているのが自然というものです。
その繰り返しの中で新しい木々が生えてきたり、環境の変化なども受けながら、飽きることなくあり続けている。
ここに自然が生み出している調和の秘密があって、つまり、それは繰り返しの中に調和が生まれているということです。
循環の中に調和が生まれているということです。
私たちの人生の調和もそれと同じで、変わり映えのないように見える日々の繰り返しの中から生まれてくるものです。
その中で成長する時期もあれば、努力の成果を収穫する時期もあり、耐え忍ぶ時期やエネルギーを蓄える時期もあるでしょうし、どんな時期であったとしても、うまず弛まず生きていく。
そのような姿勢こそが人生に調和をもたらすのだと思います。
自然の中で心の調和を取り戻す
調和というのは、一言で言えばバランスが取れた状態のことです。
私たちは日々の生活の中で心が荒れるようなこともありますし、イライラすることもあれば、落ち込んだりすることもあるわけですけれども、そのようなときはやはり心のバランスが崩れていて、不調和な状態になっていることも多いです。
時には誰かを責めるような思いに駆られたり、不平不満が心の中に渦巻くようなこともあるかもしれませんけれども、本来、私たちの心は丸く、光り輝いているものであります。
その心の丸さや輝きが失われているときが不調和な状態なのであって、それを本来の状態に戻すには自分自身で心を点検し、整えていくことも一つの方法です。
また、大自然の中に入って調和のエネルギーを身体の中に取り入れることも一つの方法です。
私自身、定期的に自然の緑の中に行ってエネルギーをもらうように心がけています。
調和は宇宙の摂理
調和とは宇宙の摂理であり、宇宙の神のお心でもあります。
神はこの宇宙に存在するあらゆるものを無条件の愛で包み込み、それぞれの神の子たちが愛し合って生きることを望まれています。
私たちは一人ひとり色々違うところがあったとしても、その違いをともに認め合い、受け入れ合うときに調和が生まれるのではないでしょうか。
他者の命というのは神の命であり、神の現れです。
その現れ方に自分との違いがあったとしても、神の一部がその人を通して現れているのです。
それを差別したり、仲間外れにするような思いがあるならば、それは調和とは程遠いものです。
他者の価値観を尊重し、手をつなぎ合って生きようとする姿勢がなければ調和は生まれません。
他者の素晴らしいところを知り、自分の素晴らしさも知る。
他の人だけでなく、自分自身も神の一部であり、同じように尊い存在であることに変わりはありません。
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