人は死んだらどうなるのか
人は死んだらどうなるんでしょう?
この世で死なない人は一人もいません。
いずれ誰もが必ず死を迎えます。
「死ぬなんて自分にはまだまだ先のこと」と言う人もいるかもしれません。
でも、死がいつやって来るかは私たちには分かりません。
明日も当たり前のようにいつもの生活が続いていく……。
私たちはそんなふうに思いがちです。
しかし、明日命が終わることだってあるのです。
人は死んだ後も生きている
人は死んだらどうなるんでしょう?
意識がなくなり目の前が真っ暗になって、それっきりなのでしょうか。
それまでの思い出も何もかもが消え去って終わりなのでしょうか。
人間というのはそんなに儚い存在なのではありません。
死んだ後もちゃんと生きているのです。
死んだ後も魂として生きているのです。
死というのは身体に宿っていた魂が肉体から完全に離れるということなのです。
私たちの魂はこの世で生きていくために肉体に宿って生まれてきます。
肉体というのは洋服のようなものです。
この世で生きている人は誰一人例外なく、肉体に魂が宿っています。
そして、死を迎えると、魂は肉体を脱ぎ捨ててあの世へと帰っていくのです。
自分が死んだことに気づかない男性
こんな話があります。
ある病人の男性が自分が死んだ後、病室のベッドに横たわっている自分を見て「自分がベッドにいる!」と大変驚きました。
周りでは家族がみんなで泣いています。
「自分はここにいてまだ生きているんだよ!」と声を出しても、家族には全く聞こえません。
いくら呼びかけても気づいてくれません。
男性はピンピンしているのに、どうして誰も自分に気づいてくれないのか不思議で仕方ありません。
まだ自分が生きているということをいくら伝えようとしても伝えることができません。
そばにいる家族たちに触れることができない
そこに一人の天使がやって来ます。
その天使は男性に「これは夢ではないのですよ」と告げて、男性が寿命を終えて亡くなったことを伝えます。
男性はそれをなかなか信じることができません。
「こんなにピンピンしているじゃないですか」と言って自分が生きていることを主張しています。
すると、天使は家族に触ってみるよう言いました。
男性は泣いている家族たちに触ろうとするのですが、手が通り抜けてしまって触ることができません。
顔に触ろうとしても、肩に触ろうとしても、全く触ることができません。
そして、天使がこう言うのです。
「今のあなたは魂としての存在なのです。ベッドに横になっているのはあなたの肉体です。本当の自分はあなた、魂としての存在なのですよ。肉体は乗り物のようなものです。あなたの肉体は役目を終えて、あなたはこれからあの世へと旅立つのです」
そうして、男性は天使に導かれるようにしてあの世へと旅立っていくのでした。
人間の本当の姿は魂として存在している
これは人が死んだ後、どうなるのかというお話です。
この話のように自分が死んでも死んだことに気づかない人もいます。
天使が言っているように本当の自分というのは魂としての存在です。
死んだ後も私たちは魂として生き続けていくのです。
いや、それよりも、魂が私たちの本来の姿であると言ったほうがより適切かもしれません。
魂は死なない
魂というのは永遠の命を持っています。
それは言いかえると、魂は死なないということです。
先ほどのお話の中の男性もあの世に帰って生き続けているのです。
いっとき肉体に宿ってこの世で経験を積み、寿命が来たら肉体から離れてあの世へ帰っていく。
それが私たち人間の真実なる姿なのです。
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