夢を叶えるために必要なたった一つのこと
私たちが物事を成し、ビジョンを具現化し、夢を叶えていくために欠かせないものを一つだけ挙げてくださいと言われたら、みなさんは何を挙げますでしょうか。
「努力」もそうかもしれません。
「才能」もそうかもしれません。
「資金」もそうかもしれません。
それらも確かに必要かもしれませんが、一つだけ挙げるとすれば、私は「継続力」を挙げたいと思うのです。
それは継続する力、すなわち、やり続ける力です。
やり続けた者が成功し、やり続けた者が夢を叶える
継続力は誰もが持っている力であります。
この力によってどんな道であっても必ず開かれていくと言っても過言ではありません。
それだけ大きな力であるにもかかわらず、いや、だからこそと言ってもいいのかもしれませんが、継続することがいかに難しいか。
誰もが一度はその難しさを実感したことがあるのではないでしょうか。
ダイエットを始めたものの、途中で挫折してしまった。
毎日英語の勉強をすることにしたものの、いつの間にかやらなくなってしまった。
日々のランチをSNSで発信し始めたものの、今となっては滞りがちになっている。
そのように、最初はやり続けていく意志があったのにもかかわらず、実際にそれをやり続けることができる人は本当に少ないのです。
だからこそ、ここに成否を分けるカギがあると言えます。
やり続けた者が成功し、やり続けた者が夢を叶えるのです。
小さなことの積み重ねがとんでもないところへ行くただひとつの道
例えば、元プロ野球選手のイチローもそうです。
毎日のルーティンを徹底し続け、毎日同じ準備を欠かさず行い、数多くの素晴らしい実績を上げられました。
イチローは「小さなことを積み重ねるのがとんでもない場所に行く唯一の方法」だと語っています。
継続力が最後には物を言うのです。
また、発明王と呼ばれるエジソンも継続の天才でした。
エジソンは電球を発明するまでに千回以上の失敗を繰り返したと言われます。
エジソンは「私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と語っています。
成功の陰には地道でしつこいまでの継続があったのです。
では、どうすれば私たちは継続することができるのでしょうか。
その秘訣はどこにあるのでしょうか。
継続の秘訣1 目的を持つ
まず一つ目は「目的」です。
それは「意味づけ」と言ってもいいのですが、なぜそれをやりたいのかということです。
その明確な目的を持つことが非常に重要なのです。
例えば、筋トレを毎日続けるのであれば、何のためにそれを行うのか。
筋トレを続けることで健康が維持され、体力がつき、ストレス解消にもなります。
それにより、仕事のパフォーマンス向上にもつながります。
年齢を重ねても元気に働き、この先の将来も含めて人生を充実させられる。
そのような目的を持って筋トレを続けるのと、ただ何となく健康のために筋トレを続けるのとではどちらが継続しやすいでしょうか。
それはやはり目的を持っているほうが継続しやすいですよね。
やっているうちに途中でやる気がなくなったり、「もういいや、やめよう」となってしまいそうなときでも、その最初の目的に立ち返ることで、意欲が再び湧いてくるものです。
継続の秘訣2 習慣化
二つ目は「習慣化」です。
これはルーティンというものですね。
先ほどイチローの例を挙げましたが、同じことを繰り返すことで習慣化するということです。
イチローは時間管理においては毎日ほぼ同じ時間に起きて、同じ時間に寝るということを徹底しており、遠征中でも極力そのリズムを崩しませんでした。
また、朝食も毎日同じメニューでカレーを食べているとも言われていました。
そして、球場に入る時間、ロッカーでの行動、ストレッチやウォーミングアップの順番まで、すべて毎日同じであり、打席に入るときにはバットを前に出して袖を引っ張るあの動作もルーティンの一つでした。
これらの習慣化によって、無駄なエネルギーを消耗せず、集中力を高めることにもつながっているのです。
習慣化することで、「やろうか、やるまいか」という意思決定で悩むことなく、迷わず自動的にやれる状態になります。
また、それによって、気分が乗らないというような感情にも左右されにくくなり継続につながるのです。
継続の秘訣3 プロセスの重視
三つ目は「プロセスの重視」です。
結果ではなく、その過程を大切にするということです。
私たちはどうしても一足飛びにゴールまで辿り着きたくなりがちです。
できるだけ最短距離で、楽をして目的地まで達したいと思うことが多いのではないでしょうか。
そして、それがすぐに達せられないと諦めてしまう。
つまり、結果が早く出ないと、もう嫌になってやめてしまうのです。
それでは継続することはできません。
例えば、山登りでもそうですよね。
一気に頂上までは登れません。
一合目から登り始めたのであれば、まず次は二合目に上がっていく。
一合目からひとっ飛びに頂上の十合目まで達することはできません。
そこに辿り着くまでにはその過程を一つずつ上がっていかなければなりません。
そのように昨日よりも今日、今日よりも明日というふうに着実に前進している実感を得ること。
そのためには記録などをしっかり残して可視化することも大切です。
数値化できるものはできるだけ数値化しておくことです。
それによってそれまで歩んできた軌跡が見えるようになり、成長や変化が感じられ、それが継続のモチベーションにつながります。
心のゆとりを持ち、プロセスを楽しむ姿勢も忘れない
プロセスを大切にするという点では、途中の道を楽しむこともそうです。
結局のところ、登山の一合目であれば、一合目でしか見られない景色がそこに広がっているのです。
そこを歩いているからこそ見える景色というものがあります。
それを味わうということです。
登山の道の途中には花が咲いておりますでしょう。
その花の可愛さや美しさを眺め、味わうということ。
そこに虫たちがやって来ていることもあるでしょう。
周りでは緑の木々の葉が風に揺れていることもあるでしょう。
それらに気づき、味わえるような心のゆとりを持つことも継続には必要であるのです。
今は山登りの話で申し上げましたけれども、これはどんなことにも応用できるものです。
目標に向かって日々何かを継続しているのであれば、その過程で見えてくる小さな変化や発見を楽しむ姿勢も忘れないということです。
継続の秘訣4 仲間の存在
四つ目は「仲間」の存在です。
一人でやり続けることももちろんできますけれども、一緒にやる仲間や協力・共感してくれる人、応援してくれる人がいると継続しやすいです。
アフリカのことわざにも「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」というものがあります。
これは短期的な成果を求めるなら一人で動く方が早いかもしれないが、長い旅や大きな目標を達成するためには協力やチームワークが不可欠だという意味です。
同じ目的や目標に向かって共に歩んでいける人や協力者がいるのは心強いですよね。
一人でやっているだけでは挫けてしまいそうなときがあっても、仲間がいれば互いに助け合ったり、励まし合ったりできます。
また、最初は仲間がいなくとも、まずは一人でもやり始めることで共感してくれる人が必ず現れてくるものです。
継続の秘訣のまとめ
継続するための秘訣をまとめると、まずは目的を持つことです。
それから習慣化をすること。
これはルーティン化していくということですね。
そして、プロセスを重視し、その過程を楽しみ、味わうこと。
最後は、仲間や協力者、共鳴してくれる人たちと共に歩むということです。
ぜひみなさんも継続することで思いを実現し、夢を叶え、素晴らしい人生を創り出してください。