「死ねばいい」と思うほど恨んでいる
今回は「恨み」というものについてお話してみたいと思います。
心の中に誰かに対する恨みが残っていて、その相手を「死ねばいい」と思うほど憎んでいるという人もいると思います。
たとえば、昔いじめられていたことがある人は、その相手を今になっても許すことができず、事あるごとに嫌な、思い出したくない記憶がよみがえってきたりするものです。
恨みがある限り、人は幸せにはなれない
しかし、恨みを持っている限り、人は幸せになることはできないのです。
なぜなら、私たちの心は人を恨むようにはつくられていないからです。
心にとって恨みの思いというのは非常に不自然なものであって、元々丸い形をしている心が変に歪んでいるような状態になってしまっているようなものです。
心を丸いゴムボールにたとえるならば、一部が潰れて変形しているようなものです。
その歪みが苦しみとなっているのであり、恨みの思いがなくなれば、再び心は丸くなって苦しみは消えていきます。
100%自分の責任であると引き受けること
被害者と加害者という捉え方をするのであれば、たいてい被害者の人は自分は害を被ったほうであって、何も悪いところはないと思っているかもしれません。
相手がすべて悪いのであって、こちらは何も悪くないと言うでしょう。
しかし、実際はそうではないのです。
原因結果の法則通り、被害を受ける側にも何らかの原因があって、そのような結果が表れているのです。
ですから、100%相手のせいにできることなどないということです。
むしろ、その起こっている出来事は100%自分の責任であると引き受けることからすべては始まるのです。
あなたが許せない相手がこちらを苦しめてきた原因は、相手にあるのではなく、こちら側にあります。
そのことに気づいたとき、恨みというものは静かに氷解をし始めていくのです。