たとえ自分の家族でなかったとしても
愛というと、自分の家族や恋人、友人などの身近な人がその対象として思い浮かぶかもしれません。
ところが、愛の範囲というのは、私たちが思っている以上にいくらでも大きくなっていくものです。
私たちが家族などの自分の周りにいる人たちの幸せを願い、共に生活をしながら楽しみや苦しみを分かち合って生きていく姿がありますけれども、それがもう少し広がると、今度は自分の家族ではない隣人や地域社会の人々に対する愛のまなざしが生まれてきます。
たとえ自分の家族でなかったとしてもその人たちも家族のように感じられ、「どうか幸せでありますように」という思いが湧いてきます。
一つの家族としての地球人
それがさらに大きくなっていくと、普段会うこともない、見たこともない人に対しても国や民族という単位の中でみんなで幸せになっていきたい。
同じ国に生きる者同士、同じ民族同士で困っているときは助け合い、生かし合って生きていこうという気持ちが生まれてきます。
そして、その愛の思いがさらに広がっていくと、そこにはもう国や民族などは関係なくなり、同じ地球人として手を取り合って生きていこう。
時には意見の違いで互いにケンカをするようなことがあっても互いに認め合って、地球人として一つにまとまって生きていくことが幸せなんだという思いが生まれてくるのではないでしょうか。
地球に住むあらゆる人たちを家族として愛する思い。
それぞれどんな違いがあろうとも、人類は誰もが例外なく同じ神の子であることをもって、そのように愛の思いが広がっていく。
地球を越えて広がっていく愛
自分自身の身近な家族から地域や国を越えて地球全体に広がる愛の思い。
この地球の中でも、私たちの愛はそのように広がっていきますけれども、地球という惑星自身に思いを馳せれば、この星の万象万物への愛があり、すべてのものを生かし育んでいこうという愛で、その中にいる私たちは包まれています。
自らの抱える愛の範囲が地球のあらゆるものを包み込んでいるという惑星の巨大な愛の姿。
そして太陽に思いを馳せれば、そのような惑星をいくつも抱えて、太陽系という家族の中でそれぞれの星に光を送り届けながら、そこで生きている多くの命を育み、愛しているという姿があります。
本当に圧倒的な光のエネルギーを爆発させて送り届けんという愛の意志。
そして、さらに広がっていけば、そのような数々の惑星や太陽のような恒星を無数に抱えている銀河があります。
さらに宇宙にはそのような銀河が無数にあり、そのようにどこまでもどこまでも愛が広がっていくと宇宙大になり、神の意識そのものになっていきます。
神はこの大宇宙のあらゆるものを自らの子どもとして、自らの一部として生かされ、すべての存在を愛されていらっしゃいます。
もうそれは私たち小さな人間には想像もできないほどの巨大な愛のエネルギーそのものとして、愛の摂理としてこの大宇宙に流れている。
そのように愛というものは無限に広がっていき、大宇宙すべてに広がり満ちているのは愛に尽きているのです。
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