人間関係で悩んだとき、どうすればいいのでしょうか。
職場はもちろん、友人や知人など他人と関わる中で、様々な人間関係の悩みというものが生まれてきます。
他人に限らず、家族間においても何かしらの悩みがあるものです。
なぜ悩むのでしょうか。
それは、「相手にこんなふうにしてほしい」とあなたが求めているからです。
相手が自分の思った通りに動いてくれない。
自分の望んでいるようなことをしてくれない。
それで不満が溜まり、悩みとなるのです。
そのようなことで悩まないためには、まずは相手に求めることをやめることです。
相手を「自分の思い通りにしよう」という思いを捨てることです。
私たちは誰かを支配したり、支配されたりするために生きているわけではありません。
そうではなくて、私たちは自分自身にしかできないことを通して多くの人たちを幸せにしていくために生きているのです。
そのために、この世界には様々な能力と個性を持った人たちが存在しています。
あなたとそりの合わないあの人にも、その人にしかできないことが必ずあります。
あなたにはない能力を与えられて、この世界に存在しているのです。
その力が発揮されるように、祈るような気持ちで相手に接することができれば、衝突するのではなく、より良い世界を築いていくために互いに生かし合っていくことができるはずです。
互いを生かし合うためには、互いの良いところを認め合うことです。
決して相手を裁かないことです。
それは、裁いた尺度でもって、いずれあなたが裁かれることになるからでもあります。
あなたがどんなに嫌いな人であっても必ず良いところや長所があります。
これは間違いありません。
短所だけしかないという人は存在しません。
その短所も含めて、相手を受け入れるだけのキャパシティーがあるか。
それが私たちに問われているとも言えるのです。
なぜなら、私たち一人ひとりも決して完璧ではないからです。
完璧な人など一人もいないのです。
であるならば、相手の嫌なところが見えてもそれを受け入れる。
そして、無条件で相手の神性を信じ切る。
神性というのは、私たち一人ひとりに神の一部としての性質が与えられているということです。
神様の一部として存在しているのが、私たち神の子と言われる人間の姿なのです。
自分と同じように未熟ではありながらも、多くの失敗をしながらも、自らの魂を成長させ、この宇宙の成長のために生きているのが私たち神の子の姿なのです。
ともに成長している仲間として、そのような視点で相手を見ることができたとき、私たちの人間関係の悩みというものは、ともに同じ時代を生きている仲間としての喜びに変わっていくのです。