お葬式というのはなぜするのでしょうか。
亡くなった人を弔うため?
そういう意味合いもありますが、それよりも本当は亡くなった本人に死んだことを自覚してもらうために行なっているのです。
自分のお葬式をやっている様子を亡くなった本人が死んだ後に眺めているのです。
親や兄弟姉妹、友人が自分の遺体を前に悲しんでいる様子を見ることによって、「どうやら自分は本当に死んだらしい」と気づくことができるようになるのです。
「死んだら全ておしまいだ。魂なんかないし、あの世なんかあるわけがない」と思っている人からすると、死んだ後も変わらずに意識があるので、自分が死んだことがなかなか信じられないのです。
死んだ後も生きていたときのように見ることもできますし、聞くこともできますので、死んだことを全然自覚できないのです。
物や他の人に触ることができないので、何かおかしいと思うのですが、自分の肉体が焼かれても、変わらずに自分が存在していることに驚くのです。
肉体が焼かれても魂は消えることはないのです。
そして、「私はまだ生きている」と言い続けてこの世に執着し、留まり続けてしまうといわゆる「地縛霊」になってしまうわけです。
もちろんそうならないように、守護霊やすでに亡くなっている家族などがやって来て、ちゃんと迎えに来てくれます。
そのときには地上への執着を手放してしっかりあの世に帰っていくことです。
元々いた世界に帰るだけですから、恐いことなどは何もありません。