Q&A|個人や国家が平和を保つための条件は何ですか

Q&A

質問:平和や調和は、外の世界ではなく心の中から生まれると言いますが、人間の心が変わるためには何が必要なのでしょうか。多くの人々は自分で人生をコントロールしたいという執着が強く、魂の力が発揮される余地がないように思えます。また、個人や国家が平和を保つためには、どのような条件が必要なのでしょうか。

回答:一人ひとりの心が調和されていなければ、調和に満ちた世界にはなりません。なぜなら、私たち一人ひとりの心の中にある思いが現実の世界を創り出しているからです。善い意味でも、悪い意味でも、人間の想念というのは創造していく力を持っているのです。

この世界の仕組みや制度などをいくら強制的に変えたところで、平和な世界にはならないんですね。いっとき争いが収まったように見えたとしても、人々の心が調和されない限り、また別の火種から争いが繰り返されることになるでしょう。

それは強力な武力や武器に物を言わせたり、行使したりして平和を実現しようとすることも同じです。「剣を取るものは剣によって滅ぶ」と聖書でも言われている通り、剣を取ればより激しい暴力の応酬を招き、最終的には自分もその力によって滅ぼされることになるのです。

つまり、いくら外的なものだけで変えようとしても、人類の内側が変わらない限りは根本的な解決にはならないのです。

人間というのは心がすべてであります。

心がすべての原点なのです。

善なる心を持つ人たちが多ければ、そこには善なる調和された世界が創られ、悪なる心を持つ人たちが多ければ、そこには悪なる不調和な世界が創られます。

心というのは元々調和されたものであり、あの太陽のように丸く光輝いているものです。それが欲に溺れ、エゴが肥大化し、自ら曇らせ、暗くしているのが不調和な心の状態なのです。

それを本来のピカピカした心の状態に戻していく。

そのときの鍵になるのが「感謝」なのです。

感謝というのは、自分たちがどれだけ与えられていたのかに気づくことから生まれてきます。食べ物や着るもの、住むところであっても、誰かが作ってくれたものであります。

また、空気や水、太陽の光であっても、無償で与えられているものです。そのように、あって当たり前だと思っているものは本当は当たり前ではなくて、誰かの汗や支え、協力があってこそ与えられているものであります。

そのことを思い返せば、感謝の思いが湧いてくるものではないでしょうか。「ああ、ありがたいな」と。

それは国同士であっても同じことです。人間は一人では生きられないように、一国だけでも生きられないのです。他の国のものを輸入したり、自国のものを輸出したりすることで、互いに生活や暮らしが豊かに成り立っている。

日本ではオレンジやバナナなどのフルーツなども輸入ものが大半ですし、石油などもそうですよね。反対に、日本製の自動車などは海外でも販売されて、トヨタやニッサン、ホンダなどは海外の人たちもよく名前を知っていますし、実際にそれらの車に乗って便利に生活しています。

そのように国同士であっても、やはり互いにお役に立ち合いながら、支え合って生きているのであります。そのことを改めて思い返し、感謝の心を取り戻すということ。

感謝が循環しているところに争いは起きないのです。

価値観や考え方はそれぞれ違っていていいのです。

その違いが原因なのではなく、自分の国さえ良ければいい、自分たちさえ良ければいいという肥大化したエゴの思いが争いを生んでいるのです。

こう言いますと、「あんな国に感謝なんかできるわけないじゃないか」という人もいるかもしれませんね。

しかしながら、国というのも結局は一人ひとりの人間の集まりなのです。どんな国であっても、そこで生活をし、生きている人たちがいる限り、同じ人間神の子です。その一人の相手に対する感謝はできますでしょう?私はどんな国のどんな人であっても「同じ時代に一緒に生まれることができて良かったね。ありがとう」と思っています。

いきなり友好的ではない国同士が感謝を表明し合うことなど、ハードルが高いことは私もよく分かっております。だからこそ草の根で、一般の私たちがそれぞれで心と心の手を取り合うことはできるのではないか。「あんな国なんて」と言い合っている者同士であっても、そこにいる一人ひとりの人間と交われば、本当に普通の人たちなのです。みんな神の子としての神性を宿して生きている人たちであります。

人間というのは心がすべてであると先ほど申しました。

一人ひとりの心が変わっていけば、その集まりである国だって変わっていくのです。


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