何事もすべてを前向きに、ポジティブに捉えていくとき、そこに恐れや不安が入り込む隙はありません。
たとえば、まだ経験したことのないような新たな挑戦をするとき、「本当に上手くいくだろうか」と不安になるのは当たり前かもしれません。
「失敗して恥ずかしい思いをするくらいなら、やらないほうがマシだ」と思って、行動に移さないということは私たちの人生の中でよくあるのではないでしょうか。
すべてをポジティブに捉えるというのは、誰もが嫌がるような失敗や恥をも歓迎するということです。
それは良い結果になろうとも、悪い結果になろうとも、必ず自分自身の魂の成長にとってプラスになるという確信からやってくるものです。
必ず魂の成長の糧になることが分かっているのであれば、どんな結果になろうとも、それを恐れたり不安になったりする必要はないのではないでしょうか。
むしろ、私自身の人生を振り返ってみても、失敗したときのほうが、そのときはショックが大きくても、長い目で見れば深い学びになっていることが多いものです。
人は成功体験よりも失敗体験のほうから深く学ぶことが多いとも言えるのではないでしょうか。
死ぬことのない魂の永遠の時の流れの中で、すべての経験がムダになることなく、今世を越えて必ず魂の糧になるという視点を持つとき、そこに不安や恐れが入り込む余地はなく、すべての経験はありがたいものに昇華していくのです。