「ギブアンドテイク」というと、持ちつ持たれつの公平な関係のようにも聞こえますけれども、ややもすると、与えた側は相手からのテイクを期待して、「これだけ与えたのだから、その分だけ見返りがあっても当然だよね」と思いがちです。
ところが、この宇宙の中で、与えたものは必ずどこかから巡り巡って自分に返ってくることを思えば、その相手に見返りを求める必要は何もないんですよね。
「与えているだけであれば、自分が損をして貧しくなるじゃないか」と思う人もいるかもしれませんけれども、この宇宙がどのように動いているのか、どのような法則の中で成り立っているのかということを知れば、見返りを求めず与え続けることに対しての不安は消えていくのではないか。むしろ、そこには不安ではなく希望しかなくなると思うのです。
なぜなら、自分のやったことが必ずどこかから自分に返ってくるからです。それはいつになるかは分からないけれども、「与えれば与えられる」と言われるように、いつか必ず自分に戻ってくる。
それがこの宇宙の法則として流れ、私たちがその中で生きている以上、「ギブアンドギブ」で与え続けることを恐れる必要もなく、むしろそのように見返りを求めずに与え続ける姿こそが私たち神の子の本来のあるべき姿なんじゃないか。
それはたとえば、太陽が何の見返りも求めずに光を送り続けてくれていることを思えば、私たちもその姿を見習って多くの人々を生かすようなものを与え続けることができるかもしれません。それは一言で言うなら「愛」であり、より多くの愛を周りに与えていくという姿です。
誰かの幸せのために自分にできることで、見返りを求めずに愛を与え続けること。それがこの宇宙の法則に身をゆだね、宇宙の愛に同調して生きるということでもあると思います。