幸福度と死生観
幸福を感じることが少ないという人は、自分の死生観を見直してみる、ないしは、改めて考えてみるとよいかもしれません。
世界45カ国を対象にした「国際社会調査プログラム」(2008年)の宗教意識に関する調査では、死後の世界を信じる人が幸せである割合が、信じない人が幸せである割合の4倍という結果が出ています。
このことから、幸福度と死生観には深い関わりがあることが分かります。
人は死んですべて終わりだと信じている人は、生きる意味も見失いがちだと思います。どうせいつかすべてが終わるのであれば、今を生きる意味など何もないと思うのも当然のことであって、生きる意欲や気力が湧かないのも無理はありません。
ところが、それは明らかな間違いであって、人間は吹けば飛んで消えてしまうような、そんなに儚い存在ではありません。
人は死ねばあの世に帰っていって、その命には続きというものがあります。死ねば肉体を脱ぎ捨てるだけであり、人生で経験したことは一つも無駄にならず、記憶もなくなりません。