「唯心所現(ゆいしんしょげん)」という言葉があります。
それは、この世界は私たちの心が現れたものであるという意味です。
私たちの心を映し出したものがこの世界であり、それはつまり、心の中身が現象化して世界に現れているということです。
人々の心の中にあるものが外側に反映されて、世界を形作っているということです。
その起点はすべて私たちの心であります。
それだけ心というものは大きな意味と力を持っています。
人々の心の思いが原点となり、この世界はいかようにでも現れ方を変えていくのです。
自分さえ良ければ他人がどうなろうと構わないというエゴの思いが多くの人々の心の中にあるならば、不調和な殺伐とした世界が生み出されてきます。
いまだに地球の中で戦争や殺し合いをしているという現実を作っているのは、人々の心が愛と調和の思いから離れているからです。
人々が欲に振り回されて、他人を押し潰し、傷つけることも何とも思わず、憎悪にまみれている心であれば、互いに生かし合い、助け合い、支え合うことのない世界になってきます。
私たちの心に愛が溢れれば、愛に満ちた世界が生み出されてくるのです。
これは決して単なる綺麗事ではありません。
なぜなら、それが私たち一人ひとりに神から与えられている創造力そのものだからです。
空想や夢物語などではなく、それが私たちが持っている確かな力であり、心の思いを具現化させていけるという力であります。
一人ひとりの心の中の思いが愛に満ちていけば、この星は愛の星になるのです。
それを抜きにして、外側だけ仕組みや制度をいくら変えたところで本当の意味では何も変わりはしないのです。
すべての原点は私たち一人ひとりの心にあるということ。
一人ひとりの心に愛を灯し、その愛の心をもって具体的な愛の行いがなされていくことで、世界は必ず変わっていきます。
世界が愛で塗り替えられていきます。
その愛の革命、愛のルネッサンスを巻き起こしていきましょう。
そのために私たちは今という時代に命を持ち、この時を生きているのです。