人は人を幸せにするために生きている
私たちが生きている理由というのは何でしょうか。
それは、人を幸せにするためだと私は思っています。
より多くの人々を幸せにしていくためというと、大袈裟なことのように聞こえるかもしれません。
そんなことは自分にはできないと思う人もいるかもしれません。
しかし、人を幸せにするのに何か特別な力や才能が必要なわけではありません。
身近にいる人を幸せにする。
それでいいと思うのです。
家族や友人、仕事の同僚など、私たちが毎日関わっている人を幸せにする。
その人たちを笑顔にするために自分にできることをする。
困っていることがあれば助けてあげる。
その人たちが幸せを感じられるように何かできることをする。
それは、そんなにたいそうなことではなくて、ちょっとしたときにいたわりの優しい言葉をかけてあげるだけでも人は幸せを感じるものではないでしょうか。
例えば、「ありがとう」という言葉でもって相手に感謝を伝えるだけでも人は幸せになるものです。
一人を幸せにすることから
多くの人たちが幸せになっていくには、自分の身の周りの人たちを一人ずつ幸せにしていくことから始まるのだと思います。
それが地域に広がり、世界に広がり、地球に広がれば、地球は幸せに満ちた星になるはずです。
世の中には幸せになりたいという人が多いと思います。
しかし、そう願っている人の中で、本当の意味で幸せになるために必要なことが何なのかを見つけられている人は多くないかもしれません。
答えは簡単なことなのです。
幸せというものは、自分のやったことがめぐりめぐって返ってくるものであるということです。
他者を幸せにすれば、それがめぐりめぐって返ってきて自分にも幸せがやってくるだけなのです。
別の言い方をすれば、他者の幸せが自分の幸せになるということです。
誰かを笑顔にすることができたときのことを思い出して見てください。
その笑顔を見たとき、自分の心に何か温かいものが感じられるのではないでしょうか。
それが喜びというものであり、元々私たち神の子はそのようにつくられているのです。
他者に喜びを与え、幸せにすることに大きな喜びを感じられるようにつくられているのです。
それを実感する機会は日常の中にたくさん転がっています。
足早に通り過ぎていくだけでは気づけないものがたくさん落ちていて、見知らぬ誰かと接するときでさえ、「この人にもこの人の人生があるんだ。日々を生きる中で辛いときもたぶんあるだろうけれども、どうか幸せになれますように」と祈りながら見送っていくこともできるでしょう。
私はいつもそのように思っています。