愛のキャッチボールが生み出す幸せの循環

愛の実践

愛は宇宙大に無限に広がっていくもの

愛というと、すぐに思い浮かぶのは男女の恋愛かもしれませんが、それだけではなく、愛というのはもっと幅広く、奥深いものです。

家族や友人に対する愛。仲間に対する愛。社会に対する愛。さらに広げていくならば、地球への愛。そして、宇宙への愛。

この宇宙そのものが神の愛の現れであり、私たち一人一人も、神の愛のエネルギーを分け与えられた愛の存在です。愛とは、限りがなく無限に広がっていくものです。

独占しようとする思いは愛ではない

愛というのは独占することの反対です。独占ではなく、分かち合うことが愛であります。自分さえよければいいと思って、たとえば、食料などを買い占めることは決して愛とは言えません。必要以上に買い占めれば、他の人が困ってしまうことになります。助け合いの心を失えば、人間は恐怖や恐れの中で、どんどん苦しくなっていくものです。

また、たとえば、自分が知っていることを自分だけのものとして、他の人に役立ててもらうことを拒否するようでは、それも愛とは言えません。シェアをすることで、他の人にとってもプラスになるのであれば、知識やノウハウを提供してあげる。そのようにして、みんなで、全体で向上していくことが愛の方向ではないでしょうか。

人との関わり合いの中で愛が流れ、幸せが生まれる

会社で仕事をしていると、パソコンの操作などに不慣れな人が「ちょっと教えてほしくて」と聞きに来たりすることがあります。そんなとき、あなたであれば、どんな対応をしますか。こっちも忙しいんだからと言って嫌な顔をしていませんか。自分の時間が奪われると思って、不機嫌になっていませんか。

そういうときは、嫌な顔をするのではなくて、喜んで教えてあげることです。面倒くさいという空気を出せば、それは相手にも必ず伝わり、もう二度と声をかけられることもなくなるでしょう。そして、その様子を見ていた周りの人たちも、なんとなく嫌な気分になり、幸せな気持ちから遠ざかっていくことになるのです。

それでは、誰も幸せになれません。相手や周りの人が幸せになれないだけではなく、あなた自身が幸せになれないのです。人は、人との関わり合いの中で幸せを感じられるものであり、自分だけの世界に閉じこもっていては幸せを感じることができないのです。

人にしたことはいつか必ず自分に返ってくる

とはいえ、なんでもかんでも相手の要望に応じることが愛だと言っているわけではありません。困っている人がいるのであれば、できる範囲で、気持ちよく助けてあげればよいのです。

人にしたことは必ずいつか自分に返ってくるということを知っていれば、愛をなすことに億劫な気持ちが生まれたり、自分が損をするような気持ちにはならないはずです。

もちろん、相手に見返りを求めて愛をなすことは本当の愛とは言えません。愛は見返りを求めた途端に死んでしまうものです。人に与えた愛は決してなくなることがなく、もっと大きな愛になって自分のもとにやってくるのです。

愛のキャッチボールを始めてみませんか

不利になるからと言って自分を守ろうとするのではなく、オープンマインドで分かち合うことです。お互いに愛のキャッチボールをすることです。こちらが愛のボールを投げれば、相手も愛のボールを投げ返してくれるものです。

あなたが幸せになるために必要なことはそんなに難しいことではありません。愛を投げかければ愛が返ってくる。反対に、敵意を向ければ、敵意が返ってくる。それだけであります。その事実を知り、日々の生活の中で実践をすれば、ともに生きることの喜びが心から感じられるものなのです。

今日から愛のキャッチボールを始めませんか。